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[富士山五合目の鳥]

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富士山五合目の水場を初めて訪れたのは、6年前の7月。鳥に関心を持ち始めて3年目の夏であった。話に聞いていた五合目の水場。小鳥たちが、次々に姿を見せてくれるという。どんな所なのか、いろいろ想像をめぐらし、その日が待ち遠しかった。坂道を下り、目の前に現れたのは、想像していた光景とは、全く違っていた、あの日の驚き。

今年もまた、富士山五合目の水場を訪れる機会が巡ってきた。いつもこの水場で小鳥たちが出てくるのを待つ間、メボソムシクイの声を良く聞くのだが、今回は、聞こえてこない。4時間ほどの滞在であったが、メボソムシクイの出は、あまり良くなかった。ルリビタキは、濃い瑠璃色の♂、淡いルリ色の♂、地味な♀と何個体か姿を見せてくれた。一番サービスの良かったのは、キクイタダキ。何度も何度も姿を見せてくれるのだが、その動きは、速くて、なかなか手強い。それ以上に何度も姿を見せ、水浴びをしていったのは、ヒガラ。コガラも良く見かけた。

少し大きめの鳥影が見えたと思うと、ウソの登場である。ウソは、♂も♀も姿を見せてくれたが、♪フィッフィッという声は、ほとんど聞くことがなかった。この水場で、今まで出会ったことがなかったのがビンズイ。冬、近くの松林や公園で良く見かけるビンズイ。地味で目立たず、珍しい鳥ではないのだが、私にとっては、とても新鮮な出会いであった。

ホシガラスとカヤクグリに会えなかったのは、残念だったが、鳥たちとの出会いの少ないこの時期に、小鳥たちの水浴びする姿を間近に見られたのは、何より嬉しく、心に残るものとなった。

九羽の白鳥