鳥たちの広場

[晩秋の北海道 その3]

オオハクチョウ エゾフクロウ ゴジュウカラ
ヒシクイ オジロワシ タンチョウ
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3日目は、4時起床、5時出発。釧路のホテルを出て、鶴居村へと向かった。気象条件が整えば、タンチョウの白い息が、撮影出来るという。この時期限定のものとのこと。期待して待ったのだが、この日は、霜が降りるほどの寒さではなかった。それにタンチョウの親子1組が、縄張り意識があるらしく、他のタンチョウを寄せ付けない。何とも呆気ない幕切れとなった。

次に向かったのがシラルトル湖。たくさんのヒシクイを見ることが出来た。しかし、このヒシクイ、いつまでここにいるのだろう?早く本州に渡らなくて良いのかなと心配になってきた。ここでは、山並みを背景に飛ぶオジロワシの姿も見ることが出来た。

続いて回ったのが、屈斜路湖。たくさんのオオハクチョウが飛来していた。私たちのすぐ後に、観光バスが到着すると、オオハクチョウが、観光客に近づいていく。遠くの山並みは綺麗だし、申し分のない光景なのだが、あまりに人馴れしたオオハクチョウの姿には、ちょっと抵抗があった。ここは、マガモもたくさんいて、ゆったり泳いでいたが、突然一斉に飛び立った。オジロワシが一瞬、通過したのだった。

和琴半島にも回った。ここでは、忙しく動き回るゴジュウカラ、ハシブトガラを見ることが出来た。キバシリも一瞬だったが、姿を見たし、ウソの鳴き声も聞いた。以前、2月に訪れたことがあったが、あの時と少しも変わりなく美しい山並みを見ることが出来た。

最後の目的地で、嬉しい出会いが待っていた。長い間、ずっと夢見ていたエゾフクロウ2羽との出会いだ。エゾフクロウ2羽の姿が、私の視界に入ったとき、その神々しさに息を呑み、一瞬、立ちすくんでしまった。今まで、いろいろな鳥たちとの出会いがあったが、これほど心を打つ出会いは、今までなかった。静かな林の中で、私は、体を固くして、エゾフクロウを見つめていた。

2泊3日の道東の旅は、終わった。旅の間、絶えず熱心に心温まるガイドをしてくださったN氏、ご一緒させていただいた皆様、折々にお世話になった地元の皆様に心から感謝し、厚くお礼申し上げます。

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