思い出の鳥たち

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[春の粟島 (1)]

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粟島は、周囲23キロあまりの島で大自然がいっぱい。春と秋の渡りの時期には、鳥たちが、羽を休め栄養補給する場所として大切な中継地となっている。新潟県岩船郡粟島浦村という地名である。

岩船港から粟島まで、普通船フェリーで1時間30分、高速船で55分かかる。普通船フェリーの料金(2等)は、1,830円、高速船は、3,690円である。今回、4月29日に乗船予定であった高速船が悪天候のため欠航となった。それは、波の高さで決まるのだという。当然と言えば当然のことなのだが、今回の経験で、それがとても良く理解出来た。

4月30日、岩船港9:00発の高速船は、出航することになり、ようやく粟島へ向かうことが出来た。いよいよ探鳥開始。最初に小学校に向かった。校庭では、夏羽のカシラダカ、やはり綺麗な夏羽のアトリ、スズメの群れ、ツグミ、ニュウナイスズメ、アオジ、ノジコを見ることが出来た。しかし鳥との距離が遠い。一人ならば、もう少し近づくことも出来るが、なかなか難しい。こんな状態が続くのかと、少々気が滅入ったのは、正直なところである。

次に学校の裏手の畑に向かった。ここでは、アオジ、キビタキ♀、オオルリ、アトリ、チョウゲンボウ、トビなどに出会った。畑の奥の林では、今シーズン見る機会のなかったマヒワの群れを見ることが出来た。畑で出会ったチョウゲンボウは、普通見かけるチョウゲンボウと違って、全体的に淡い色をしているように感じた。

畑から、また学校に戻るとき、学校の裏まで来ると、オオルリがヒラヒラとまるで蝶のように飛んで来て、一瞬、目の前にとまった。ほんの一瞬だったし、あまりに近過ぎたため写真を撮ることが出来なったが、目の前でオオルリを見たという感激、感動は、忘れらないものとなった。そのオオルリが、草地に降りて、また舞い上がり畑の方角へと飛んで行った。

九羽の白鳥