とりどり日記

[2007/7/1 〜 2007/8/31]

2007/8/31 センダイムシクイ

センダイムシクイ

今日も雨模様の一日だった。涼しくてずいぶんしのぎやすくなったのだが、どんよりした空を見上げると夏の疲れがずっしりと両肩にのしかかってくるような感じがする。子供達の帰宅を促す♪ゆうやけこやけ♪のメロディーも何故か寂しそうに聞こえてくる。

渡りの中継地としてひととき賑わった田んぼも、ずいぶん閑散としてしまった。田んぼの季節が過ぎると今度は公園の季節になるのだろうか。今日、ふらりと立ち寄った公園で、シジュウカラの群れに出会った。近くにコゲラが2羽いて忙しそうに動き回っていた。3枚ほどシャッターを切った中に思いがけずムシクイが写っていた。近くにいた方が、双眼鏡でセンダイムシクイと確認してくださっていたのだが、まさか撮れているとは思っていなかったので、とても嬉しかった。

2007/8/30 エリマキシギ

エリマキシギ

今日も涼しい一日だった。時折、雨が降っていたが、今日も田んぼに向かった。数日前にたくさんシギ・チの姿が見られた休耕田に行ってみたのだが、ひっそりして鳥の姿が見られない。水がたくさん入っていた田んぼも、草が一面に生え、先日見た光景とは全く違う。稲刈りの済んだ田んぼも、いくつかある。

一面の草の中にようやく鳥の姿が見えた。エリマキシギだ。となりにはタカブシギの姿も見えた。エリマキシギのオレンジ色の脚が緑の中で一際鮮やかに見える。小雨が降りひっそりした田んぼでエリマキシギとの出会いは、嬉しかった。

2007/8/29 オオタカ

オオタカ

今日は、ずいぶん涼しい一日だった。予報通り雨が降ったり止んだりで、ほっと一息という感じである。涼しくなると暑い最中は、夢中ですごしていた疲れがどっと出て、毎年のことながら体調がどうも思わしくない。

雨の田園風景が好きなので、気晴らしに田んぼを回ってみることにした。2日前には、ずいぶんたくさんの鳥たちに出会ったのに、今日は、驚くほど静かである。必ず出会うハクセキレイにすら出会わない。一体どうしたことだろう。ようやくずっしり実った稲と稲の間の畦道に雌のキジの姿が見えた。先日、カワラヒワの群れに出会ったところまで行ってみたが、やはり鳥の姿はなかった。諦めて戻りながら、田んぼを眺めているとオオタカの飛ぶ姿が見えた。オオタカの狩りの時間だったようだ。静かな田んぼでようやく鳥の写真が撮れた。

2007/8/28 ヘラシギ

ヘラシギ

猛暑が続く中、いろいろ珍しいアジサシが入って人気を呼んでいた三番瀬。興味はあっても、日陰のない海岸に出かける勇気と体力がなくて、とうとうその機会を逸してしまった。

今回は、ヘラシギが見られるとのことで早起きし電車・バスに乗り継いで出かけてきた。夏の疲れでふらふらしながら出かけたのだが、久しぶりの海辺は、何だかとっても懐かしい気分で嬉しかった。到着したときは、ヘラシギの姿はなく、早朝か夕方とのことであったが、たくさんの方々のお陰で幸運にもヘラシギの姿を見ることが出来た。初めての出会いは、ことのほか嬉しいものである。帰路は、夏の疲れはどこへやらルンルン気分であった。フィールドでお会いした皆様、たいへんお世話になりありがとうございました。

2007/8/27 キジ

キジ

今朝は、久しぶりに早起きして鳥撮りに出かけた。いつもスタートが遅いので暑さの最中になり、鳥たちもどこかに避難しているのではないかと思うくらい鳥たちとの出会いが少ない。

今朝は、まずカワラヒワの群れに出会った。こんなにたくさんのカワラヒワに出会うのは、久しぶりだ。セッカもずいぶん鳴きながら飛んでいる。距離はあったが、何とか写真を撮ることも出来た。あどけない顔のヒバリにも出会った。口を開けている様子が、あまりに幼くて親鳥が近くにいないのが不思議なくらいだった。ヒバリのいる田んぼの奥の方にキジの親子の姿が見えた。1羽が、黒いキジだ。7月29日の夕方、小雨が降る中、出会った黒いキジをずっと探していたのだが、もしかしてこのキジがそうかもしれない。しかし7月29日に出会った黒いキジは、1羽で行動していた。羽の色もずいぶん違うし、顔立ちも違う。成鳥になる前の雄は、こんなに黒いのかしらと驚きながら観察した。やっぱり鳥との出会いは、朝早くが良いようだ。

2007/8/26 オオタカ

オオタカ

久しぶりに手賀沼に向かった。今日もまだまだ暑い。大きなパラソルを広げ釣り糸を垂れている人が数人。稲穂は、たわわに実り、黄金色に輝いて見える。

この暑さの中では、なかなか鳥たちに出会うのは難しいかもしれない。最初にハクセキレイに出会った。続いてカイツブリ、カルガモ、バン。畦道の近くでタシギらしい姿が見えた。もう少し足を伸ばしてみる。電柱の上にとまっているオオタカの後姿が見えてきた。少しずつ近づいていったのだが、気配を察したのかくるりとこちらに向きを変え悠然と飛んでいった。

2007/8/25 エジプトガン

エジプトガン

真夏の昼下がり、近くの川沿いを汗をふきふき歩く。ホシゴイが川の水にどっぷりつかって気持ち良さそうな顔をしている。良く見ると対岸の木の葉陰にもホシゴイがいて涼しそうな顔をしている。暑さを避けてホシゴイたちは、快適に夏をすごしているようだ。

対岸の草の陰から赤い脚が見えた。桜の花の頃から姿を消していたエジプトガンだ。私のお気に入りの公園でちょっとしたフィーバーになった鳥なのだが、暑さに向かって姿を消していた。もしかしてエジプトにでも飛んでいったのかな?などと夢物語を描いていたのだが、人目につかないこの川が住み心地が良いのかもしれない。

2007/8/24 キリアイ

キリアイ

今日は、比較的涼しくて過ごしやすい日だったのだが、田んぼは、お休みして画像の整理をした。ここ数日でずいぶんたくさんのシギ・チに出会った。たくさんのシギ・チに出会ったお陰で、今まであまりにもシギたちとの出会いの機会が少なかったということが良く分かった。

例えば、ヒバリシギにしてもエリマキシギにしても、今まで何度か出会っているのだが幼鳥ばかりだった。今回、成鳥に出会っても、すぐには分からなかった。キョウジョシギは、今回、初めて幼鳥に出会った。正直言えば、シギ・チの識別は難しく今までかなり敬遠していたのだ。今回の出会いは、かなり鮮烈な印象がある。何故ならあまりに近くで鳥たちの健気な姿を観察することが出来たからだ。数日前に出会ったキリアイも私の方に向かって飛んで来てくれた。

2007/8/23 オグロシギ

オグロシギ

今日は処暑。まさしく暑さが峠を越して思いがけず涼しい日となった。朝のうちは、雨も降り久しぶりにほっと一息。今日は、自宅でゆっくり過ごすつもりであったが、雨が上がった途端、また田んぼに向かっていた。

雨が降って田んぼは、シギたちにとって程よい環境になっている。水に覆われた田んぼにはムナグロ、キアシシギ、コアオアシシギ、エリマキシギ、アオアシシギ、ウズラシギ、ヒバリシギ、キリアイ、トウネン、コチドリなどが集まっている。畦のところに何かが飛んできた。幼い感じのするキョウジョシギだ。干潟でよく見るキョウジョシギと印象がずいぶん違う。いつの間にかオグロシギが1羽、近づいてきて採餌している。タカブシギもすぐ近くにいる。雨上がりの田んぼは、鳥たちの楽園だ。

2007/8/22 タシギ

タシギ

いつまで猛暑が続くのだろう。今日も暑い最中に田んぼに向かっていた。暑さのためか、鳥見らしい車は、一台も見かけない。昨日に比べると鳥の数もずいぶん少ない。ムナグロの数だけは、ずいぶん増えているような気がするのだが、たくさん観察できたコチドリやトウネンの数も減ったように思う。そのような状況のなかで出会ったタシギは、殊の外、嬉しかった。

今日出会った主な鳥は、エリマキシギ、タカブシギ、キョウジョシギ、アオアシシギ、キアシシギ、コアオアシシギ、トウネン、ヒバリシギ、コチドリ、ムナグロ、タシギなどであった。

2007/8/21 エリマキシギ

エリマキシギ

久しぶりに干潟に出かける予定であったが、今日も猛暑日とのこと。車の中から観察できる田んぼに出かけることにした。田んぼで一番会いたかったのは、エリマキシギの幼羽だ。

田んぼに着くと何と目の前でエリマキシギが2羽、一生懸命、採餌している姿が目に入った。嬉しかった。早速、カメラを向ける。結構、動きが速くてなかなか思うような角度で撮影できない。次に出会ったのは、ウズラシギ。ヒバリシギにも出会った。コチドリ、ムナグロ、トウネン、キアシシギ、コアオアシシギの姿も見える。タシギの長い嘴も目に入った。田んぼの風が、汗びっしょりの体に心地よかった。

2007/8/20 コアオアシシギ

コアオアシシギ

細くてまっすぐに伸びた嘴。細長い黄緑色の脚。すらっとした体型。全体に白っぽい印象が強く華奢な感じがする。イメージとしては、色白の美少女といったところだろうか。

コアオアシシギ。先日、久しぶりに出かけた田んぼでかなり間近で観察することが出来た。水がたっぷり入った田んぼで、一生懸命採餌していた。3羽が、仲良く餌取りをしていたのだが、前方にいた車が動き出した途端、ぱっと飛び立った。田んぼの風景を見ていると、いつも心が和んでくる。

2007/8/19 タカブシギ

エリマキシギ

昨日は、久しぶりに涼しくほっと一息という感じであったが、今日は、また暑い一日だった。所用もあって時間が限られていたので、今日は、近くの田んぼを少しだけ見て回った。

稲がたわわに実り、収穫のときを待っている。これほど近くに、穀倉地帯があったとは、今まで知らなかった。いくつか田んぼを見て回っていると遠くに小型のシギが見えた。毎年エリマキシギに会っている場所なので、今年も会えたと喜んだのだが、実はタカブシギだった。タカブシギさん、ごめんなさい。シギの識別は、なかなか難しい。しかし、暑い日差しの中でのシギたちとの出会いは、嬉しいものである。

2007/8/18 アメリカウズラシギ

アメリカウズラシギ

猛暑が続き、しばらく足が遠のいていた田んぼに久しぶりに向かった。稲もずいぶん色づき収穫の日も近いことだろう。今日は涼しくて過ごしやすく夕方、日が傾きかけるころまで、田んぼのシギ・チを楽しませてもらった。

久しぶりの田んぼでは、たくさんのシギ・チが出迎えてくれた。点在するいくつかの休耕田を回ってみるとコアオアシシギ、トウネン、コチドリ、キアシシギ、アオアシシギ、ムナグロ、タカブシギ、ウズラシギなどを観察することができた。とりわけ嬉しかったのは、半ば諦めていたアメリカウズラシギに会えたことである。

いろいろ教えてくださった大先輩を始め、フィールドでお会いした皆様、お世話になりありがとうございました。

2007/8/17 鳥が教えてくれた空:ナゲキバト

山田峠

連日の猛暑で少々不調。体調を整えるべく今日もおとなしく自宅に留まる事にした。たっぷり時間があるので、以前友人から贈られた2冊の本を読み直してみた。

1冊は、「鳥が教えてくれた空」三宮麻由子著・NHKライブラリーである。4歳のとき1日にして突然光を失った著者があらゆる障壁をひとつひとつ果敢に乗り越え努力を積み重ねながら研ぎ澄まされた感覚を身に着けてゆく。著者が「はじめに」に書いている。「深い癒し」という言葉を最初にしみじみと感じたのは、野鳥と出会ったときだったと。鳥のさえずりによって未知のものであった「空」を体感し、感性の世界が広がっていく。

この本を読むのは、今回で3回目であるが、いつ読んでも全身を揺さぶられる思いがする。晴眼者でありながら、見えていないことがたくさんあるということを反省させられ心の持ちようを考えさせられるのである。

もう1冊は、「The Mourning Dove  ナゲキバト」ラリー・バークダル著:片岡しのぶ訳・あすなろ書房である。両親に死なれた9歳のハニバルが祖父と共に過ごす少年時代を回想形式で書かれたもので、苦しい試練の中に感じ取ってゆく心の軌跡に、いつ読んでも、はっと胸を打たれるものがあり、暑さを忘れ今回もまた、一気に読んでしまった。

nakaの野鳥大好きワールドと相互リンクさせていただきました。

2007/8/16 ヨシゴイ

ヨシゴイ

猛暑が続いている。昨日、暑さの真っ盛りに所用で出かけたのがいけなかったのか今日は頭が痛くさすがに出かける気持ちになれない。先日出会ったヨシゴイで面白い場面があったのを思い出した。

ハスの葉の上に乗ったヨシゴイは、さながらハスの国の王子様といったところだろうか。ハスの花よりハスの実の方がお気に入りらしい。ハスの実は、古代中国では、皇帝への貢物として用いられていたという。ハスの国の王子様は、暑さの中でも元気に飛びまわっていた。ハスの実が元気の源なのかもしれない。メルヘンの世界に入ると暑さも頭痛もどこかに吹き飛んでしまう。

2007/8/15 チゴハヤブサ

チゴハヤブサ

チゴハヤブサ、漢字では稚児隼と書く。稚児つまり小型のハヤブサということになる。2ヶ月くらい前から、あちこちのブログでチゴハヤブサの画像をずいぶん見かけるようになった。胸の斑が美しく私も機会があれば、是非、撮影したいと思っていた。

その願いが叶った。かなり高い木の上であったが、チゴハヤブサの姿が見えたときは、嬉しかった。今年は雛も生まれ、今では元気に飛び回っているという。青空を舞っている猛禽の姿も素敵だが、木にとまった猛禽の姿は、やはり魅力的だ。フィールドでは、心優しい方々のお世話になってチゴハヤブサの姿をカメラに収めることができた。

2007/8/14 ヨシゴイ

ヨシゴイ

「ハスの花とヨシゴイ」あるいは「ハスの葉の上を歩くヨシゴイ」これらを頭の中で思い描き、自分の目で確かめたいと、どれほど夢見てきたことだろう。今回、知人のお世話になってその夢が実現した。

さほど大きくない池にハスの花が咲いていた。今年は、例年よりハスの花が少ないという。早朝の池では、花よりハスの葉ばかりが目立ち、ヨシゴイの姿が見られないのではないかと心配した。しかし対岸に回ってみると、程よい空間があり、ヨシゴイの姿も十分見られそうである。地元の方のお話によれば、5mくらいまで近づいてくることがあるという。

辺りを観察しているうちに、近くにヨシゴイが飛んできた。何と葉の影で見えなかったが、もう1羽ヨシゴイが近くにいたのだ。ヨシゴイが2羽になり縄張り争い。なかなか迫力ある争いだ。一段落したので、岸辺を少し歩いてみた。暑さを避けて桜の木陰でしばらく休憩。ひとりで座っているとヨシゴイが目の前に飛んできた。本当に目の前だ。後ろに下がってようやく撮影できるほどの位置だ。本当に驚いた。

長い間夢見てきたハスの花咲く池でヨシゴイの写真を撮るという夢が実現した。記録的な暑さの中での撮影であったが、それは、自分がメルヘンの世界にでも入り込んだような、不思議な感覚であった。そして、ゆったりと静かに一こま一こまが流れていった。

快く撮影させてくださった地元の皆様、ご一緒させていただいた皆様、フィールドでお会いした皆様、たいへんお世話になりありがとうございました。

2007/8/13 ハクセキレイ

ハクセキレイ

良く出かける田んぼで必ず会えるのが、ハクセキレイ。いつでも会えるので、なかなかカメラを向ける気になれない。鳥を知らない頃、朝、ハクセキレイに出会えると「今日は、良いことがありそう。」と心が弾んだものだった。もちろんハクセキレイという名前も知らなかった頃の話である。白と黒のコントラストが綺麗で軽やかな足取り。とてもスマートでお洒落な鳥に見えたものだった。

そのハクセキレイが田んぼで、すっと伸びた草の上にとまった。背景もなかなか良い具合だ。幼鳥のようで、まだ黒くなっていない。いつも田んぼで土の上を飛び回っているハクセキレイ。このときばかりは、少々慌てて、でも優しくシャッターを切った。

2007/8/12 イカルチドリ

イカルチドリ

「イカルチドリ」と「コチドリ」の違いを図鑑で調べてみた。コチドリに比べてイカルチドリの方が一回り大きい。イカルチドリの嘴の方が長い。目の回りの黄色のリングがはっきりして幅広いのがコチドリ。顔や胸の黒色部分が濃くはっきりしているのがコチドリ。などであった。

しかし、実際に田んぼで出会ったとき、なかなか図鑑通りというわけには、いかない。今までもイカルチドリに出会ったことは、あるのだろうが、確信が持てなかった。数日前、田んぼで出会った鳥は、いつも見かけるコチドリに比べて「大きい」という感じがファインダー越しに伝わってきた。4〜5cmの大きさの違いというのは、こんなにもずっしりしたものだったのだろうか。

2007/8/11 ツバメ

ツバメ

田んぼでよく見かける鳥のひとつが、ツバメである。稲がたわわに実った田んぼの上をスーイスーイと実に軽やかに素晴らしい速さで飛ぶ。ツバメの飛翔を撮ろうと何度もチャレンジしたが、目を白黒させるばかりで、思うような写真は一枚も撮れない。

田んぼの中に立てられた一本の竹竿にツバメがとまっているのを見つけた。最初1羽だったのが、2羽になったり3羽になったり、多いときは5羽とまっていた。それは、ツバメが気軽に立ち寄れる休憩所のようで「ツバメさんの談話室」とでも名づけたいような、ほのぼのとした光景だった。

2007/8/10 イソシギ

イソシギ

昨日、暑さの中で回った田んぼで、イソシギにも出会った。2羽で仲良く採餌している。道路から見下ろすような形で田んぼがあり、田んぼの水も透き通ってなかなか綺麗だった。餌取りに夢中になっているので、どんどん近づいてくる。イソシギをこんなに間近でじっくり観察したことは、なかったので、羽の美しさに改めて驚いたのだった。それは、刺し子をしたお洒落な布を見ているようで、暑さを忘れ2羽のイソシギをじっくり見つめていた。

2007/8/9 ヒバリシギ

ヒバリシギ

連日の猛暑。気温がぐんぐん上がっていく中を、今日も田んぼに出かけることにした。朝、早く起きて田んぼ廻りをすれば清々しくて気持ちが良いのだろうが、ここのところ、どうも早起きが出来ない。太陽がギラギラ照りつける中を鳥撮りに出かけるなんて、少々常軌を逸しているのかもしれない。

たわわに実った稲を守るように案山子が、いくつも立っている。その案山子が、「あらまた来たのね。」と言いたげに頬かむりをした姿で笑っている。今日の最初の出会いは、コチドリ。トウネンの姿も見えた。いくつかの田んぼを回ってみる。イソシギにも出会った。イカルチドリの写真を撮ろうとしたとき、草の陰に見慣れないシギの姿があった。良く見るとヒバリシギだ。嬉しかった。2年前に初めてヒバリシギに出会ったときの感激が今日もこみ上げてきた。

2007/8/8 ムナグロ

ムナグロ

今日は立秋。でも日差しは、真夏そのもの。青空に浮かぶ雲も真夏を感じさせる。そんな暑い日差しの中を久しぶりに田んぼに出かけた。順調に育った稲穂が時折吹く風にゆったり揺れている。いくつかの田んぼを見て回ると、水がたくさんあってサギたちの脚が見えないくらいのところもあれば、カラカラに干上がっている田んぼもある。

麦を刈ったあとの田んぼに、ムナグロの姿を見つけた。かなり距離があったが、カメラを向け撮影。少し移動して別の田んぼを見ると、何とすぐ近くにムナグロが2羽いる。あまりに近いので少々慌てたが、まずは深呼吸しておもむろにカメラを向けた。秋の渡りの幕開けだろうか。

2007/8/7 カワセミ

カワセミ

今朝、リビングで新聞を広げたとき、さやさやと本当に静かに風が入ってきた。それは、秋の訪れを感じさせる前触れのようでハッと驚くほどの新鮮な感触であった。暑い暑いと思っていたが、そう言えば明日は立秋。この暑さで出不精になっていたが、近くの公園まで出かけてみよう。

急に思い立って公園に出かけたのだが、自然の生態系を尊重する公園故、草が身の丈以上に伸び、樹木も生い茂りトンボを何種類か見かけるのみである。公園の中には、小さな流れがあり、その流れが、しばし暑さを忘れさせてくれる。その流れを見ていると樹木の間を何かが飛んだ。カワセミだった。シジュウカラとヒヨドリの声を聞いたが、姿を見かけたのは、カワセミだけだった。

2007/8/6 コムクドリ

コムクドリ

ムクドリは、どこでもいつでも簡単に出会える鳥である。特に夕方、数十羽の群れで電線にとまっているのを何度も見かけたことがある。同じムクドリの仲間でもコムクドリになると、なかなかそうはいかない。日本では、夏鳥として本州中部以北に飛来するということもその理由のひとつであろうか。

昨日、訪れた干潟の公園で、ムクドリとコムクドリの混群を見た。例年、この干潟の公園でこの時期、夕方になると見られるというのだが、私は初めて出会った。今年は、5月の初めに飛島で、5月の中頃、裏磐梯でコムクドリの雌雄を観察する機会に恵まれた。そして昨日、干潟の公園で今年、3度目の出会いである。ムクドリもコムクドリも電線にたくさんとまって夕涼みしているような干潟の夕暮れであった。

2007/8/5 キアシシギ

キアシシギ

久しぶりに谷津干潟に出かけた。潮見表を見て、ゆっくり出かけた。屋根のついた観察所のところは、ほぼ満員。目の前に干潟が広がり、シギ・チが集まっている。オオソリハシシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、ダイゼン、ソリハシシギ、セイタカシギ。まだまだいる。

ここのところ、鳥枯れ状態だったので、たくさんのシギ・チを前に、どの鳥を撮ろうかなと贅沢な悩み。ふいにシギたちが飛んだ。何に驚いたのだろう。ここは、風が吹いて気持ちが良い。潮風にあたりながら、シギたちが、戻ってくるのを待つのも悪くはない。

2007/8/4 シジュウカラ

シジュウカラ

自宅から歩いて10分足らずのところに小学校と中学校がある。その通学路に1本の大きな桜の木がある。桜の花が咲く頃、この桜の木にメジロやシジュウカラがよく遊びに来る。8月のうだるような暑さの日に小鳥たちは、どうしているのだろう。そんな思いもあってその桜の木のところまで久しぶりに歩いてみた。

驚いたことに、その桜の木に、シジュウカラやメジロ、スズメが次々に飛んで来ては、また飛んで行く。この桜の木には、小鳥たちの好きな虫がたくさんいるのかもしれない。さして広くない道路沿いの木なので、車が通る度に、体を小さくしてその桜の木を見上げる。部活を終えたらしい中学生の一団が、元気良く通りかかった。「今、何を撮ったのですか?」暑さで萎えていた私の心を奮い立たせるほどの力強い中学生の声だった。

2007/8/3 ヒバリ

ヒバリ

ヒバリは、うららかに晴れた春の日、青空高く舞い上がり囀るというイメージが強い。晴れた日に囀ることから「日晴(ひはる)」と呼ばれ「ひばり」と言われるようになったという。春から初夏にかけてあれほど賑やかに囀っていたヒバリだが、今では、すっかり静かになって姿を見ることはあってもヒバリの声を聞くことはない。

鳥に関心を持つようになってヒバリの姿がしっかり見られるようになった。それまで、ヒバリの囀りを聞くことはあっても、ヒバリの姿を見たことがなかった。ヒバリは、余程小さな鳥なのだろうと長い間思っていた。ヒバリが畦道から舞い上がるとき、意外に大きいので何度も驚いたことがある。先日も畦道で出会ったヒバリにちょっと驚いて思わずカメラを向けた。

2007/8/2 ケリ

ケリ

8月に入って昨日、ようやく梅雨明け宣言。しかし今朝はどんよりして雨も降り始めた。まだまだ梅雨の続きと思っていたらいつの間にか真夏の太陽が顔を出しその日差しの暑いこと。時折風が吹いてくれるが気休め程度。う〜ん、今日はどこにしよう?

足の向くまま、気の向くまま。鳥の少ないこの時期は、花や蝶でも撮れればと思うのだが、それとてなかなか思うようにはいかない。路傍の草花にカメラを向けると何やら鳥が飛ぶ気配。あれは?かなり遅れてカメラを向ける。使い慣れないMFでもたもたしているうちに鳥はどんどん遠ざかる。どうやらあれはケリらしい。6羽のケリを唖然と眺める白昼夢。

2007/8/1 スズメ

スズメ

「文月」から「葉月」に変わった。葉月になったというだけで、何となく気分が違う。セミの声も一層賑やかに聞こえてくる。久しぶりに電車に乗って市内の公園に向かった。公園は、夏休み中の親子2組がザリガニつりをしているだけで静かであった。スズメがチュンチュン鳴いているが、こんもりした木立の中で姿が見えない。ヒマワリ畑の方に回ってみたが、すっかり刈り取られツバメが数羽飛び交うのみである。

諦めて重い足で家路についた。暑さのため足取りが一層遅くなる。道路に面したナス畑にスズメの姿があった。ナスの葉を日傘にしているようで、スズメの姿に愛おしさを感じた。

2007/7/31 キジ

キジ

田んぼの緑が見たくて、今日も手賀沼通い。田んぼによって稲の生育状況が、いろいろで、じっくり観察するとそれだけでも興味をそそられる。昨日、たくさん雨が降ったので、田んぼは、水がいっぱいだ。

最初にイソシギに出会った。ここで出会うのは初めてである。続いてハクセキレイ。いつもながらその数の多いこと。アマサギも今日は、たくさん畦で休んでいる。ヒバリにもたくさん出会った。カワラヒワとコチドリも飛んできた。良く見ると、田んぼの奥の方に、コチドリがたくさんいる。稲と稲の間で見落としがちな畦にキジ4羽の姿を発見。カメラを向けるが、団子状態でとても撮りにくい。四苦八苦しているうちにキジは、稲の中に姿を隠してしまった。

2007/7/30 コチドリ

コチドリ

予報通り雨となった。地域によっては、かなりの大雨になっているという。7月は、曇天の日が多く、雨が降れば極端に多かったりで異常気象の一端を垣間見ているような気がする。

昨秋頃からの鳥の動向もずいぶん異常であった。本来なら平地では、なかなか見られない鳥たちが、私たちの住んでいる地域の近くで観察されたり驚くことが多かった。写真が撮れたといって喜んでばかりもいられない。

当たり前の時期に当たり前の鳥が見られる幸せ。これこそが鳥と人とが共に生きる平和で安心して過ごせる世界ということになるのかもしれない。昨日、休耕田で出会ったコチドリが、そんなことを教えてくれた。

2007/7/29 トウネン

トウネン

そろそろ田んぼにシギ・チの姿が見られるかもしれない。今日も暑くなりそうだったが、雨が降り出す前に久しぶりに、いくつかの田んぼを回ってみることにした。稲の緑が暑さの中で爽やかさを感じさせてくれる。

休耕田がようやく見えてきた。水がたくさん入っている田んぼには、カルガモが10数羽。のんびりくつろいでいる。コサギ、ダイサギ、アマサギの姿も見える。コチドリが数羽、キアシシギの姿も見える。コチドリがだんだん近づいてきた。カメラを向けると近くにトウネンがいるのに気がついた。「トウネンに会えた!」珍しい鳥ではないが、はるばる遠い道のりを渡ってきたトウネンに出会えたことに新鮮な感動を覚えた。

2007/7/28 カワラヒワ

カワラヒワ

稲の緑が広がる田んぼを背景に飛ぶカワラヒワは、本当に美しい。しかし、その瞬間をなかなか撮ることが出来ない。鳥に関心を持つようになって、まだ日が浅い頃、カワラヒワが2羽で飛んでいる瞬間を偶然撮ることが出来た。いわゆるビギナーズラックというのだろうか。無欲であれば、その瞬間を撮ることが出来るのかもしれない。休耕田で出会ったカワラヒワを撮りながら、そんなことを考えた。

天体望遠鏡を使うようになって今まで使ってきた手振れ補正付き100-400mmズームで撮った写真のピントの甘さが気になるようになってきた。そこで今度は400mm単焦点を使ってみることにした。このカワラヒワの写真は、400mm単焦点で初めての撮影である。気のせいかピントの甘さが大分軽減されているように感じるのだが。

2007/7/27 セッカ

セッカ

セッカ。漢字では雪加と書く。私の好きな田園風景の中で「ヒッヒッヒッ」「チャッチャッ」「チャッチャッ」と鳴きながら飛ぶセッカは、私にとって憧れの撮影対象だ。初夏、麦畑でよく見かけ、近頃は、すっかり大きくなった稲の上を元気良く飛び回っている。飛んでいる姿は、よく見かけるのだが、なかなかとまってくれない。仮にとまってくれたとしても距離があり私のカメラ(レンズ)では、なかなか難しい。

今日、そのセッカをヒマワリ畑で見ることが出来た。今日の暑さは格別。元気なヒマワリも太陽に見つめられ恥ずかしそうにうなだれている。時折、優しい雲がレースのカーテンをそっとかけてくれるのだが、やっぱり暑い。その暑さの中をセッカが飛ぶ。セッカを見ているときだけ、私は、暑さを忘れていた。

2007/7/26 シロチドリ

シロチドリ

シロチドリ。この言葉には、何故か甘く優しい響きがある。初めて出会ったのは谷津干潟。コチドリと同じようにチョコチョコ動き立ち止まってまたチョコチョコと動く。甘く優しい雰囲気を感じるのは、幼子のイメージからくるのだろうか。

ヨットがたくさん浮かぶ海辺で先日、シロチドリに出会った。その動きのなんと可愛らしいこと。そして2羽が仲良く並んでくれた。夏の暑い日差しの中でときどき目を閉じているのは、お昼寝なのかしら。コチドリの丸い目に比べてずいぶん細い目に見えたけれど、あれは夏の暑さのためだったのかしら。ヨットの見える砂浜で出会ったあのシロチドリ、今頃どうしているだろう。

2007/7/25 アマサギ

アマサギ

今日も暑い一日だった。7月に入って晴れの日の実に少ないこと。しかし、昨日も今日も晴天。少し歩いただけで汗ばんでくる。いつもの田んぼに足を運ぶとサギの姿があちこちに見える。あんなに賑やかに囀っていたオオヨシキリの声は、全く聞かれなくなった。ヒバリの囀りも聞かれない。田んぼはずいぶん静かになってしまった。

トラクターの入っている田んぼには、アマサギの姿がたくさん見える。トラクターの後を追いかけるアマサギたちの姿は、いつ見ても微笑ましい。トラクターが田起こしした後に出てくる虫をアマサギたちは、楽しみにしているようだ。今まさに食べ盛り。口の周りに泥んこつけて「お弁当食べたよ。」と言っているようだ。

2007/7/24 メジロ

メジロ

庭先で小鳥の声がする。だんだん声が大きくなって近づいてきている。ずいぶんたくさんいるようだ。テラスに出て外を見るとキョウチクトウの木にメジロがたくさん飛んできている。忙しく動き回りこんもりした木の中に入っていく。エゴノキには、シジュウカラの幼い顔が見える。メジロとシジュウカラが混群で飛んできたようだ。

そう、あの声は巣立ち雛の声だったのだ。可愛くて賑やかな声。我が家のテラスから可愛い小鳥たちの姿を撮ることができる幸せ。メジロのお母さんがゆっくりモデルになってくれた。

2007/7/23 水場の鳥たち

水場の鳥たち

小鳥達は、水場が大好きである。小さな水溜りであっても、そこでパシャパシャ楽しそうに気持ち良さそうに水浴びをする。いくつか有名な水場があるが、奥庭は、その中でも群を抜いて皆に知られているところであろう。

私が訪れた日の前日まで、よく雨が降ったという。そのためか、水場に来る小鳥たちは少なかった。それでもルリビタキ、メボソムシクイ、ヒガラ、ウソは、よく水場に姿を現してくれた。小鳥達にとって、水場は温泉にでも入ってくつろいでいる気分なのであろう。

2007/7/22 初夏の富士山

初夏の富士山

グループの探鳥会で奥庭に出かけた。水場に着くと予想に反してひっそりしている。土曜日でさぞかしカメラマンが多いと思ったのだが。三脚にカメラをセットし鳥の出を待つ。最初に姿を見せたのは、ルリビタキ。続いてヒガラ。メボソムシクイの声がしきりに聞こえたが、姿を見せたのは、だいぶ後だった。ウソは、フィーフィーと鳴いて何度か姿を見せてくれた。しかし、長い時間待ったが、鳥の出はいまひとつ。ひっそり咲くクルマユリが慰めてくれた。

夕食後、展望台までゆっくり歩いた。シャクナゲが優しく美しく咲いている。山の稜線がはっきり見え、富士山の雄大さを初めて知ったような気がした。昼間、水場で見た鳥たちの声だろうか。姿は見えないがルリビタキとメボソムシクイの声がする。足元にはコケモモが可愛い花をつけて咲いている。ガーガーと声がしてホシガラスが飛んできた。もう薄暗くなりかけていたが、その姿を見られて嬉しかった。

夜のうちに雨が降り、あたりがしっとりと濡れている。今朝は、霧が立ち込めていたが、少しずつ青空が見えてきた。ミソサザイが響き渡る声で鳴いている。ルリビタキも高い木の上で元気良く囀っている。 ちょっと遠いがカヤクグリがやはり高い木の上で囀っている。富士山は霧がかかったままだが、あたりの空気はとても新鮮だ。水場のところでキクイタダキを待つ。カヤクグリとルリビタキが姿を見せてくれた。「キクイタダキがいるよ。」誰かの声がした。近くの木を見上げると、忙しそうに動き回っている姿が見えた。

2007/7/21 コチドリ

コチドリ

私の大好きな田園風景は、曇り空でも雨の日でも、もちろん晴天の日でも、ゆったりしていて美しい。近くの小さな川沿いには、よく釣り人が並んで釣り糸を垂れている。

最近、よく出会う鳥は、キジ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、アマサギ、コチドリ、カワラヒワなどだ。コチドリの数がこの頃、増えている。チョコチョコと歩いては立ち止まり、またチョコチョコと歩いていく。その姿を見ていると、幼子の姿が思い出され、ほのぼのと優しい気分になっている自分に気がつく。

2007/7/20 ホオジロ

ホオジロ

高原が近づいてくると辺りに霧が立ち込めている。今日のお天気は、まずまずのはずだったのだが、何だか雲行きも怪しくなってきた。何とか雨が降らずに鳥撮りが出来ると良いのだけれど。

雨と朝露に濡れた草を踏みながら高原の小道を歩く。「カッコウ、カッコウ」とよく通る声が、あたりに響き渡っている。「キョキョ、キョキョ」と鳴きながらホトトギスが飛んでいく。高い木の上で「ホーホケキョ」とウグイスが美声を披露する。「チッチョッチー」「ピーチチチョー」と鳴いているのはアオジ。「チョッピイチュチュチリリー」と澄んだ声が聞こえる。草むらの中をみるとホオジロがとまっていた。

霞がかかったようで、何とも写真が撮りにくかったが、高原の空気をいっぱい吸って楽しい一日だった。

2007/7/19 ツバメとオオタカ

ツバメとオオタカ

稲の緑が広がり、曇り空ながら爽やかな田園風景が一面に見渡せる。その爽やかな緑の上をツバメが素早く飛んでいる。今日もチャレンジしてツバメの飛翔を撮ってみようかな。そう思ってカメラを向ける。しかし、そう簡単には、カメラに収まってくれない。電線には、まだ幼い顔のツバメが3羽、羽繕いしたり伸びをしたりしている。

そのゆったりした田園風景がさっと変わった。ツバメの姿が消え、電線に残ったのはカラスだけ。辺りを見渡すと2本先の電柱にオオタカがとまっている。いつの間に飛んできたのだろう。急いで天体望遠鏡をセットする。「飛ばないで!」と念じながら前進したのだが、飛ばれてしまった。まだまだ不慣れで天体望遠鏡で飛翔を撮るのは無理であった。

2007/7/18 アオバズク

アオバズク

雨は上がったものの、雲が厚くどんよりしたお天気である。空模様を気にしながら、散々迷って電車に乗った。気になっているのは、アオバズクの雛。昨日、巣立ったと聞いているが、果たして見られるのだろうか。

目的地に着くと顔見知りの方数人にお会いし、アオバズクの様子を教えていただく。今日は、すでに高い高い木の上、それも枝かぶり、葉かぶりで姿がぼんやり見える程度。しばらく待って親鳥の姿が見えるのを教えていただき、撮影する。さらにしばらく待って雛の姿が2羽見えた。と言ってもこちらも教えていただいてようやくわかったのだ。言い訳になるが、不覚にも今日は眼鏡を間違えていたのだ。

フィールドでお会いした皆様、大変お世話になりありがとうございました。

2007/7/17 ツバメ

ツバメ

昨日一日、雲が多いながらもわずかに青空を見せてくれたが、今日は、また雨模様のうっとおしいお天気となった。雨の合間を縫って今日も手賀沼通いである。

最初にキジの雌雄に出会った。雄は鮮やかな色合いなので、どんよりした日でもそれなりに目立っている。雌は地味ながらも、目元が好きである。近くには、コチドリが2羽、一心に採餌している。その動きの速いこと。いくつかの田んぼを見て回る。トラクターの後を今日もアマサギが群れとなって追いかけている。一緒に飛んでいるのはツバメ。その数の多いことには驚かされる。

道路をふさぐように、ツバメが3羽、一列に並んで休んでいる。すっかり大きくなった稲の上を素早く飛んでくるツバメ。1羽が竹竿にとまり、1羽が砂利道にとまった。

2007/7/16 コアジサシ

コアジサシ

大型の台風4号が去って青空が見えてきた。今日は、足を延ばして海岸に出かけることにした。早起きする予定だったが、頭が重くすっきり起きられず、少々遅いスタートとなった。

海岸に着くとコアジサシの「キュイ」「キュイ」という声が聞こえてくる。コアジサシの営巣地としてロープの張られた砂浜にコアジサシの姿がたくさん見える。抱卵中のコアジサシの姿もある。初め雛が見えなかったが、親鳥の下から姿を見せたときは、本当に嬉しくてまた可愛くて夢中でシャッターを切った。コアジサシの可愛い姿を見ていると暑さも忘れてしまう。

この雛たちが、無事に育って来年、この地にまた戻って来てくれるよう願いながら海岸を後にした。

2007/7/15 キジ

キジ

田園風景を見ながらのんびり歩いていると、ふいにキジが飛び立ったという経験が何度かある。それがあまりにも唐突で、いつも非常に驚く。予期せぬときに予期せぬ場所でというわけである。

一体、キジは、どのように身を隠しているのだろう?数日前、その謎が解けた。人の気配を感じると、わずかにある草の陰に身をかがめ、じっとしているのだ。先日、雄キジに出会った場所を直角に曲がったところで車を止め、しばらく観察していると草むらから雌キジが姿を見せた。足音がするとさっと身をかがめている。私のいる角度からは、キジの姿は丸見えである。何だか「かくれんぼ」の舞台裏を見たようで愉快な気分になった。

2007/7/14 キジ

キジの親子

キジの親子に出会ったのは、数日前の少し小雨のぱらつく日だった。大型で強い台風4号の接近で大雨に見舞われている地域がある。被害が最小限に食い止められるよう願いながら、数日前に出会ったキジの親子の姿を今、思い出している。

あの雛は、生後、何日くらいだったのだろうか。昨日、キジのいた田んぼを通りかかったが、すっかり田起こしされ、キジが姿を隠せるような草むらは、なくなっていた。この雨であのキジの家族は、どうしているだろう。安住の地を見つけ何とか無事に子育てが出来るよう願わずにはいられない。

2007/7/13 ヨシゴイ

ヨシゴイ

所用を済ませてから空を見上げると、今にも泣き出しそうな空模様。散々迷って、いつもの田んぼに向かった。しかし田んぼに近づくと、ほんの少し明るい。ならばと少し足を延ばして葦原に。葦原では、ヨシゴイが元気よく飛んでいる。オオヨシキリは、餌運びに余念がない。近くの木の梢では、ホオジロが鳴いている。セッカもチャッチャッチャッチャッと飛んでいる。

今日は、ずいぶんヨシゴイの姿が見える。2羽、3羽で飛んで葦原の中に入っていく。葦が風に揺れるたびに姿が隠れてしまうが、時折、全身が見える瞬間がある。暗くて飛び立ちは、ぶれてしまったが、葦にとまったところを何とかカメラに収めることができた。

2007/7/12 キジ

キジの親子

キジに出会うことはあっても、子連れのキジに出会う機会は少ない。だいぶ大きくなったキジの子供達数羽を見かけたのは、昨年の今頃だった。お母さんキジの後を子供達が一列に並んで畦道を歩いている姿は、何とも可愛く微笑ましくて心がふんわりしたものだった。

数日前、可愛い雛1羽とお母さんキジが、一心に草を啄ばんでいる場面に出会った。お母さんキジは、用心深く辺りを見渡しながら草むらから出てきた。雛は、お母さんキジにまとわりつくようについてきて、無邪気に時折飛び跳ねるような仕草をする。お母さんの大きさに比べたら雛の何と小さいこと。キジの雛ちゃん、無事に大きくなってね。

2007/7/11 カイツブリ

カイツブリ

今日も雨。うっとおしい梅雨空を眺めているよりも雨の田園風景を眺めたいと思い今日も手賀沼に向かった。トラクターの入った田んぼに、アマサギが数羽、群れている。トラクターの後を追いかけるアマサギの姿は、親の後を追う子供のようで何とも可愛らしい。

近くの小さな流れにカイツブリの姿があった。それは、遠い日の懐かしい光景を見るようで「うさぎおいしかのやま♪こぶなつりしかのかわ・・・」と口ずさんでいた。すると、そばからカイツブリが「こぶなとりしこのかわ♪だよ。」と小さな声でささやいた。

2007/7/10 キジ

キジのディスプレイ

キジは、日本の国鳥である。にもかかわらず、狩猟の対象になっている。何とも私には納得がいかないことである。かなり以前、広島の山中でキジの雌に出会ったことがある。このときが、私にとってキジとの初めての出会いである。

今日、偶然、通りかかった田んぼでキジのディスプレイを見る機会に恵まれた。その機会をずっと願ってきたのだが、あまりにも突然、目の前にその光景が展開されるとすっかり慌てて思うようにシャッターを切ることが出来なかった。それにしてもあれほど熱心な雄のアプローチにもかかわらず、雌は逃げ腰であった。世の中、なかなか難しい。

2007/7/9 カイツブリ

カイツブリ

明日からまた雨になりそうなので、今日は、近くのフィールドを駆け足で回ってみた。最初の林では、メジロ、コゲラ、ヤマガラの姿を見た。ヤマガラは暗い林の上の方にいて、教えていただいてようやくわかった。

次に回った田んぼでは、キジ、ヒバリ、ハクセキレイ、セッカの姿を見た。近くを流れる小さな川には、カイツブリの親子の姿があった。もうずいぶん大きくなっていたが、お母さんカイツブリから魚をもらっている姿は、何とも微笑ましい。葦の陰に隠れて、しばらくその様子を眺めていた。

2007/7/8 エナガ

エナガ

私の好きな鳥のひとつがエナガである。小さくて動きがはやくとても可愛らしい。八重桜の咲く頃、出会ったエナガの巣立ち雛は、今頃どうしているだろうか。

数日前、エナガの群れに出会った。幼鳥の群れだったようで、羽が薄墨色に見え、綺麗とは言い難かった。それでもエナガは可愛い。私はエナガに出会えると心がふんわりしてくる。幸せな気分を運んでくれるエナガに感謝しながら、その日、カメラを向けた。

2007/7/7 オナガ

オナガ

今日は七夕。1年に一度の逢瀬を許された牽牛と織女。しかしその二人が待ちに待った7月7日の逢瀬の日。雨が降り水かさの増した天の川を東と西の川岸から見つめることしか出来ない牽牛と織女。この二人を見かねてカササギが天の川を渡す橋となって、織女を東から西の川岸へ渡してあげるというのが、七夕伝説である。

そのカササギに会いたいのだが、なかなか実現しない。今日は、たまたま通りかかった公園で、カササギと同じスズメ目、カラス科のオナガの幼鳥に出会った。私が見つめていると「今日だけカササギの代役になってあげるよ。」という声が聞こえたような気がした。

2007/7/6 スズメ

スズメ

気まぐれな梅雨のお天気。今日は、晴れて蒸し暑い一日だった。少しでも涼しい所にと緑陰を求めて都市公園に向かった。濃い緑の葉が覆いかぶさり林の中に紛れ込んだようなところもある。

明るく開けたところには、時折、スズメが集まってくる。その中に嘴の黄色い幼鳥も混じっている。シジュウカラが1羽飛んできた。しばらくすると夏の日差しを浴びて羽を広げ日光浴。私は暑さを忘れ、しばらくその光景を眺めていた。

2007/7/5 ツバメ

ツバメ

今日は、所用のため、昨日手賀沼で出会ったツバメの画像です。

昨日、雨の中、出かけた手賀沼でツバメの群れに出会った。田んぼの緑の上をスーイスーイと軽やかな身のこなし。なるほどこれぞツバメ返しと思える技をたっぷり見せてもらった。なんとか、この場面を写真に撮りたいとカメラを向けて悪戦苦闘。しかし、相手はかなりのつわもの。うーん。残念ながら軍配はツバメにあがった。また近いうちに試合を申し込んでみよう。

2007/7/4 キジ

キジ

今日は、梅雨らしくシトシトと雨の降る一日だった。雨の中を今日も手賀沼を回ってみた。私の大好きな田んぼの緑が一面に広がり、うっとおしい梅雨空も心なしか明るく見えてくる。

その田んぼにツバメが、群れを成して飛んでいる。ツバメの動きは、いつ見ても速くてなかなか写真が撮れない。でも今日はチャレンジ。しばらくいくつかの田んぼを見て回る。畦のところにキジの雌の姿があった。辺りの様子を伺いながら、少しずつこちらに向かって近づいてくる。ほんの一瞬だけキジの幼鳥の姿が見えた。お母さんキジは、背筋を伸ばしてあたりの様子を伺っている。

2007/7/3 オオヨシキリ

オオヨシキリ

久しぶりに葦原の鳥たちに会ってきた。広々と広がる葦原から聞こえてくるのは、「ギョギョシギョギョシ」「ジュクジュクジュク」「チョピィッチュリリリリピィッ」「チャチャ、チャチャ」。声はずいぶんたくさん聞こえてくるのだが、姿はなかなか見えない。

ようやくコジュリンの姿が見えた。今日は、Vixenの天体望遠鏡を使って撮影の練習。ピントはマニュアル。慣れていないので、ちょっと時間がかかる。近いところにオオヨシキリの姿が見えた。ピント合わせに少々時間がかかるが、慣れてくると楽しい。しばらく特訓の日が続きそう。

2007/7/2 キジ

キジ

朝から雲が厚く、今にも降り出しそうな気配。今日も近くの田んぼを回ってみることにした。曇り空でも稲の緑が生き生きと爽やかで田んぼに来て良かったなあと心から思う。回り始めてすぐにポチポチと雨が降ってきた。

今日は、ツバメがたくさん飛んでいる。オオヨシキリが羽繕いしている姿も見える。相変わらずヒバリの声が賑やかだ。水のたまったところに、ハクセキレイの幼鳥が2羽。ぱっと飛んでは、採餌している。緑の稲の間にバンの赤い嘴が見えた。畦のところに今日もキジの雄の姿が見えた。

2007/7/1 オオルリ

オオルリ

森の中は、暗かった。明るく開けた場所には、アジサイの花が咲いてひらひらと白い蝶が舞っている。さらに進むと、小鳥の声が聞こえてきた。あの声は、オオルリに違いない。そう思ってあたりを探してみる。暗い木立の中に目立たない色の鳥がとまり、囀っている。離れたところには、オオルリの雄が大きな虫をくわえてとまっていた。子供達へのおみやげなのだろう。邪魔をしないようにそっとその場を離れた。

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