タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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[ マミジロ ]

マミジロ

2010/6/1 高原の朝

標高1600m。日本一と謳われる白樺林は、北八ヶ岳の東麓に植生している。今、その白樺林に赤紫色のトウゴクミツバツツジが、見事に調和し、大自然の美しさを堪能することが出来る。朝露に濡れたコメツガも美しかった。

水の流れる音も心地よい高原の朝。思いがけない出会いが待っていた。前日の夕食前、話題にのぼっていたマミジロ。私の鳥見歴の中では、幻の鳥となっていたマミジロが、何と目の前に現れたのである。以前、裏磐梯で、目の前を横切ってすっと姿を消したのが、多分マミジロではなかっただろうか。あの時の残念な思いが、長い間、自分の胸の中でくすぶり続けていた。

アカハラやシロハラと同じように落ち葉の中をつついて採餌するマミジロ。この朝の出会いは、鮮烈で忘れることがないであろう。ただ残念だったのは、木の枝にとまった瞬間が二度あったのに、シャッターを押すことが出来なかったことである。ミソサザイのさえずりも聞こえる高原の朝。嬉しく心に残る出会いであった。

九羽の白鳥