九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年6月) > 2010/6/6
6月の声を聞くと、気になる鳥がいる。そのひとつが、サンカノゴイ。繁殖のために、近くの沼に飛来すると聞く。沼の葦原から飛び立ち、早苗の揺れる田んぼに餌取りに出かけるサンカノゴイ。ちょっとグロテスクな鳥だが、なかなかの人気者である。今シーズンは、寒さのために稲の苗の生育が遅く、サンカノゴイが田んぼに降りても、姿が良く見える。土手の上から、サンカノゴイの降りた田んぼを眺めても、十分に姿を確認することが出来る。
昨日、久しぶりに沼に出かけた。土手の上には、カメラやスコープを構えた方々が、ずらり。しばらくの間、♪ギョギョシギョギョシのオオヨシキリを撮影。ヨシゴイの飛翔にも挑戦するが、例年通り、なかなかうまくいかない。しばらくすると知人のNさんの声が聞こえた。「サンカノゴイがいるよ。」という合図である。Nさんは、沼に足繁く通い、サンカノゴイの生態についても精通されている。何と目の前の葦原にサンカノゴイの姿が見えたのだ。今までこんな経験は一度もない。「今、飛び立つからね。」とNさんは、優しく教えてくださった。お蔭で私でも飛び立ちのシーンが撮影できた。感謝!