タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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[ キビタキ ]

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2010/6/8 初夏の信州

初夏の信州。水芭蕉が咲き、リュウキンカの黄色い花が、彩りを添える。そんな光景をずいぶん長い間夢見てきた。昨年、短い時間ではあったが、初夏の信州を訪れる機会があった。しかし、お天気にも恵まれず、滞在時間も短かったので、何とも心残りであった。ひとりで行くには、体力が少々心配であり、今回、某旅行社のツアーに思い切って参加することにした。「ハイキング」と名付けられた、その企画に少々躊躇したが、結果としては、人と鳥との出会いに恵まれ感謝の旅となった。その時出会った鳥たち、心に残る思い出の鳥たちを書き留めたいと思う。

春の粟島では、渡りの環境で出会った鳥たち。その鳥たちが、標高1200mのこの高原では、繁殖のための環境で見られる。その一つがキビタキ。今年は、例年より半月遅れという気象条件のため、私たちの訪れた5月末は、ちょうど水芭蕉が見ごろであった。リュウキンカやスミレ、カタクリなども見られ、花と鳥と新緑を十分に味わうことが出来た。その新緑の中に、キビタキの鮮やかな黄色は、何とも美しい。渡りの環境で出会ったキビタキとは、また違った美しさを見せ楽しませてくれた。

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