タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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[ コサメビタキ ]

コサメビタキ

2010/6/11 初夏の信州

今回、5月の末に信州を訪れる機会に恵まれ、念願だった水芭蕉とリュウキンカの群落を十分味わうことが出来たのは、例年より、ほぼ2週間遅れという気象条件のお蔭である。5月の初めには、雪景色であったという信州。鳥たちもさぞ戸惑ったことだろう。

今回、コサメビタキが、営巣している姿を、かなり距離はあったが、2か所で見ることが出来た。コサメビタキのあの可愛らしい目が、スコープを通して視界に飛び込んできたとき、何とも言えない感慨が押し上げてくるのを感じた。コサメビタキは、渡り途中、近くの公園にも立ち寄ってくれる。しかし、信州や裏磐梯など高原で出会ったときのコサメビタキのあの目の輝きは、心を揺さぶるものがある。それは、確かな命を育む強い愛情から生まれるものであろうか。やがて雛が誕生し、巣立ちを迎えたとき、あの目の輝きは、どのようになるのだろう。

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