九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年6月) > 2010/6/27
下サロベツ原野で出会った、もうひとつの鳥は、ノビタキである。春の粟島でたっぷり出会ったノビタキであるが、環境が違えば、鳥たちの印象は、おのずと違ってくる。ヤマドリゼンマイの上を飛び回ったり、灌木にとまったり、エゾカンゾウの近くに姿を見せたりとノビタキの動きは、なかなか活発であった。
初秋、近くの田んぼ巡りをしていると、秋晴れの空のもと、渡り途中のノビタキに出会うことがある。すっかり冬羽になったノビタキは、周りの風景の秋色にマッチして、なかなか渋味のある美しさである。
初夏の下サロベツ原野では、夏羽の美しさを見せ、ゆっくりと楽しませてくれた。高原に出掛ければ、夏羽のノビタキに出会う機会は多いと聞くが、なかなか一人で出掛ける勇気もなく、初夏の北海道での出会いは、私にとって忘れ難いものとなっている。