九羽の白鳥 > とりどり日記(2010年6月) > 2010/6/29
小雨が時折、降る中を久しぶりに海辺に向かった。潮風が頬をなでる。コアジサシが、どんよりした曇り空の中を元気に飛んでいる。シロチドリが、ちょこちょこと可愛らしい足取りで砂浜を歩いていく。オバシギ1羽とオオソリハシシギ2羽が、まるで家族のように仲良く、浜辺を歩いている。海水浴の人たちで賑わう海は、好きではないが、コアジサシが舞い、シギの姿がちらほら見える海の光景に、私は、心惹かれるものを感じる。
しばらく足元を気にしながら、砂浜を歩くと、コアジサシやアジサシがたくさん降りている。ベテランの方が、「ベニアジサシがいますよ。」と教えてくださった。ファインダーを覗いてみる。胸のところが、綺麗なピンク色をしたベニアジサシが1羽、視界に入った。さらに良く見ると、右手の方に2羽のべニアジサシの姿が見える。嬉しい!!
昨年見たベニアジサシも、以前、多摩川河口で見たベニアジサシも、あまりに遠かった。今回、近くでゆっくりベニアジサシを観察することが出来、久しぶりに満ち足りた気分になった。自分ひとりでは、見つけることが出来なかったベニアジサシ。教えてくださった方々に心から感謝。