田んぼで時々見かける鳥のひとつがモズである。モズは、漢字で百舌と書く。いろいろな鳥の鳴き真似をするから百舌鳥というのだそうである。山渓名前図鑑「野鳥の名前」によれば、もは「百」、「す」は鳥と意味する接尾詞とある。確かに田んぼで、何度か他の鳥の声を出すモズの姿を見たことがある。
いつも良く出掛ける田んぼで、大抵同じ木にとまっているモズがいる。幼い印象があるので幼鳥だろうか。木の下の草地に時々降りて虫をとって、また、同じ木に戻っている。よほどお気に入りの木なのだろう。鳥との出会いの少ない日、このモズの姿を見ると心がほんのり温かくなってくる。