二日目は、雪降る中、ユーラップ川を訪れた。ユーラップ川の「ユーラップ」とは、アイヌ語で「温泉が下る川」の意味と言われ、漢字では、「遊楽部」と書く。この川は、冬でもサケがさかのぼる姿を見ることが出来るという。そして、ユーラップ川で力尽きたサケを狙ってオオワシ、オジロワシが越冬のためロシアから飛来する。
雪降る中、鳥たちの姿をカメラに収めることは、長い間の夢であった。しかし、降りしきる雪の中のオジロワシやオオワシの姿を目の前にしてみると、いかに、その撮影が難しいかということを、今回、しみじみと実感せざるをえなかった。雪景色には、子供のころから、心惹かれるものがあり、夢を抱き続けていたのだが、オオワシかオジロワシか、わからないほどに降りしきる雪の中では、何ともお手上げで、せめてひととき雪がやんでくれたらと心に念じながらの撮影であった。