今回、道南を訪れるにあたり、少なからず期待した鳥のひとつがイスカである。2006年5月に裏磐梯でイスカの群れに出会ったことはあるのだが、真冬の北海道で出会ったら、どれほどの感激であろうかとの思いがあったのは、正直なところである。
前日の雪が積もって一面真っ白な公園をイスカとの出会いを夢見て歩く。しかし、公園は、ひっそり静かである。突然、小鳥の声が聞こえてきた。イスカの声だ!しかし、イスカの群れは、飛び立ち、青空を旋回し、遠のいていく。その時、イスカが飛び立ったのは、何故だかわからなかった。
しばらく様子を見るために、他のところで探鳥し、もう一度、公園に戻ってみると、待っていたのは、悠然と木にとまったハイタカであった。2時間以上前からハイタカを観察されておられるという方から「もっと前へ出て撮影されたらいかがですか。」とご親切にお声をかけていただき撮影したのが、今日の1枚である。「人との出会い。」「鳥との出会い。」嬉しく心に残る1枚となった。