11月の末に根室を訪れたときキレンジャクの大きな群れに出会った。その群れは、次から次へと湧きあがるように飛んできて、すっかり葉の落ちた公園の木にとまった。それは、まるで「レンジャクのなる木」とでも表現したくなるほど、凄い数の群れであった。そのキレンジャクの群れが飛び立つと、大空は、キレンジャクで埋め尽くされそうな勢いである。
今回、嬉しいことに小雪が舞う中、キレンジャクの姿を見ることが出来た。空抜けの逆光の位置にとまったキレンジャクの群れが、時折、ワァーと雪の積もった屋根に降りる。水の代わりに雪を食べているようである。今度は、遠くのナナカマドに群れが移動する。しばらく様子を見ていると、電線にもとまったりしていたが、かなり近くのナナカマドに1羽が飛んできた。1羽がナナカマドにとまると次から次へとキレンジャクは、集まってくる。小雪舞う中、緑の木立を背景に嬉しいキレンジャクとの出会いであった。