ずいぶん足が遠のいていた近くの公園に久しぶりに出掛けた。晩秋に訪れて以来かもしれない。久しぶりの公園は、ずいぶんひっそりしていて、カメラマンの姿もわずかであった。最初に聞こえてきたのは、♪ニーニーニー♪というヤマガラの甘えたような声。♪ジュリジュリジュリ♪今度は、エナガの声が聞こえてきた。
少し歩くと小高いところの紅梅が目にとまった。そこに何か小鳥が飛んできてくれないかしらと淡い期待で行ってみたのだが、しばらく待っても何も飛んできてくれない。しかし足元近くに何やら鳥の動く気配。ビンズイだった。晩秋に訪れたときには、ずいぶん探しても、とうとう姿を見つけることが出来なかったビンズイ。丘陵地帯の松林にも出掛けて探したが、とうとう会えなかったビンズイ。地味で目立たないビンズイだが、とても嬉しい出会いだった。