シマフクロウは、コタンコルカムイ(「村を守る神」)、あるいは、カムイチカブ(「神の鳥」)としてアイヌの人々からあがめられてきた。そして、その容貌から「森の哲学者」とも呼ばれている。世界最大のフクロウの1種で、1971年に国の天然記念物に指定されている。
今まで何回かシマフクロウを観察し、撮影する機会があった。ストロボを使っての撮影が、昨年から禁止となり、今回も投光器からの光を頼りに撮影した。今回は、雪降る中での撮影であったので、どのような雰囲気に撮影出来るか、少なからず期待はあった。2月に訪れた知人から、赤味を帯びたり、青みを帯びたり不自然な画像となるので、とにかくたくさんシャッターを押すようにとのアドバイスをいただき、今回は、とにかく押しまくったというのが実情である。
この日、シマフクロウは、4回姿を見せてくれた。この時期にしては、珍しいのではないかと思う。何とか1枚見られる画像があればとの思いから、メディアの残量を気にしながら、ずいぶんシャッターを押した。これもまた良い思い出となるであろう。