花に絡めて鳥を撮りたいと願っていると、不思議とそのような出会いが巡ってくる。夕方、ほんのひととき、近くの公園に出掛けてみると、小さな池の対岸を尾を振り振り歩いているイソシギの姿が、目に入ってきた。公園に着いてすぐの出来ごとだったので、急いでカメラを向ける。嬉しいことにイソシギの足元に紫色の花が咲いているのが見えた。
空は、雲が厚く、どんよりしていたが、心の中に、ぱっと陽の光が差し込んだような気分になった。小さな公園。散歩の人が時折通るだけの静かな公園。私の好きな公園での、ささやかなひとこまである。