キビタキには、今シーズン、何度か出会う機会があった。最初は、渡り途中の公園で。次に出会ったのは、水が静かに流れる沢の近くで芽吹きの木にとまったキビタキ。先日、訪れた高原では、しきりにヤブサメの声が聞こえる川沿いの道を歩いているとき、すぐ目の前の小枝にとまって、ゆっくり観察させてくれた。
信州の森の中でも、キビタキに出会った。雨上がりで、木々がしっとり濡れている。まだ柔らかい新緑に、かすかに陽が差して、若緑の美しさを際立たせている。そこにキビタキが現れた。雨上がりの静かな森での嬉しい出会いのひとこまである。