今年の梅雨入りは、例年よりずいぶん早い。初夏。薫風。五月晴れ。そのような爽やかな言葉を存分に味わう時間もないままに、梅雨入りしてしまった。
初夏と言うには、まだ、ちょっと寒さを感じる頃、少し標高の高いところで出会ったコルリ。笹のところから、ちらっと顔を見せたので、久しぶりの出会いに少々緊張したが、コルリは、場馴れをしている様子で、かなり堂々と、全身を見せてくれた。オオルリ、ルリビタキ、コルリとルリ色に関係した小鳥たち。その中で、コルリのいわゆるコルリ色が、私は、好きである。この日は、コルリとの出会いに気を良くして、寒さも忘れていた。初夏のある日の思い出のひとこまである。