暑さの中での鳥見は、ためらいがちで、なかなか出掛けられないが、今日も田んぼを回ってみた。「ここに水が入ったら。」あるいは、「この環境なら何か出そう。」とか田んぼを眺めながら思うのだが、アマサギ、チュウサギ、時には、ヒバリを見かけるのみ。あぜ道にキジの♀を見かけたが、すぐに稲田に入って姿が見えなくなってしまった。
オオヨシキリの声もほとんど聞こえてこなくなった田んぼ。緑・緑・緑の稲田を眺め、帰りかけたとき、目の前を1羽の鳥が飛んだ。オオヨシキリにしては、ずいぶん白っぽい。真夏の太陽が照りつける草むらに降り立ったのは、オオヨシキリの若鳥のようだ。時折、鳴き声が聞こえるのだが、あの賑やかなギョギョシギョギョシの声とは、ずいぶん違う控えめな声だ。
暑さの中で、出会ったオオヨシキリ。珍しい鳥ではないけれど、嬉しい出会いであった。