3000万年前にキジ目からライチョウ科とキジ科に分かれたのがライチョウである。世界のライチョウは、16種と言われ、日本で見られるのは、ライチョウ(ニホンライチョウ)とエゾライチョウである。ライチョウは、富山県だけでなく長野県、岐阜県の県鳥でもある。 日本では特別天然記念物に指定され、何とかその種を守っている。氷河時代からの貴重な生き残りであるライチョウは、「生きた化石」としても有名である。
繁殖期、雄は、雌の抱卵を守るように見張り番をするが、子供が生まれた後は、子育てには、一切参加しない。子供を連れて餌を食べさせるのも雌の仕事であり、この光景を見かける機会は、比較的多いのだが、この時期、雄の姿は、なかなか見られない。今回、ハイマツの近くの岩場で、雄と雌の番を見ることが出来た。残念ながら繁殖に失敗したものと思われる。
絶滅が心配されている鳥、ライチョウ。何とかその種を守って欲しいものである。