日中の気温は、32℃。9月も半ばを迎えたが、まだまだ暑い。とは言え、吹く風の何と爽やかなことだろう。夏草の生い茂る野の道からは、虫の声が聞こえてくる。田んぼでは、稲刈りが順調に進み、コンバインの近くには、チュウサギの姿が、ちらほら。何と言っても数が多いのは、カラス。烏合の衆という言葉の所以は、こんなところにあるのだろうか。
田んぼを一回りしたとき、何か白っぽい鳥が飛ぶのが見えた。すぐに視界から消えてしまったが、少々気になった。帰り道、木立の中に、何やら鳥の気配。忍法、葉隠れの術。葉の間から見え隠れするのは、ノスリ。8月の終わり、友人の高原だよりに添えられた枯れ木にとまった可愛いノスリの顔を思い出した。季節は、確実に移ろい、秋の色が日毎に濃くなって行く。