9月半ばの富士山五合目では、幼鳥との出会いも楽しめる。私の訪れた日、到着早々にルリビタキの幼鳥が現れた。ぶつぶつ模様が何とも可愛らしい。ホシガラス以上に頻繁に姿を見せてくれたのが、何と言ってもヒガラである。最初は、成鳥が登場しては、水浴びを楽しんで行ったが、しばらくすると幼鳥が姿を見せてくれた。
私がヒガラに持つイメージは、黒と白であり、黒いもじゃもじゃとした髭をはやした良く動く小鳥ということになる。ところが幼鳥は、色が淡く成鳥に比べ、ずっと優しく可愛らしいイメージとなる。それ故、一瞬、コガラをイメージしてしまう。今回、ヒガラの成鳥、幼鳥が同時に数羽現れて、水場が大賑わいになった時間帯があった。どの鳥に焦点を合わせるか迷うほどの嬉しい時間であった。
幼鳥は、何と言っても可愛い。前日、見られたというウソの幼鳥に会えなかったのは残念であったが、今の時期の富士山五合目は、なかなか楽しい。