タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

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[ コチョウゲンボウ ]

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2011/11/3 霜月の田んぼ

田んぼは、四季折々、色々な表情を見せてくれる。のどかで、あまり変化がないように見えるけれど、1年を通して田んぼ巡りをしていると様々な田園風景を見、色々な出会いを楽しむことが出来る。早苗の揺れる初夏の田んぼにツバメが颯爽と飛ぶ姿は、何とも清々しい。春の渡りの時期には、内陸で見られるシギたちとの出会い。キジは、通年で見られるが、春から夏にかけて一番出会いが多いような気がする。夏、暑さの中で田んぼを回ると秋の渡りのシギたちが羽を休めている。

ジシギ類は、オオジシギに始まり、チュウジシギ、そしてタシギの観察時期へと変わっていく。これから寒さに向かって猛禽類も、しばしば見かけることになるだろう。先日、乾いた田んぼで、コチョウゲンボウに出会った。普通、コチョウゲンボウは、土の塊のような、少し高くなったところにとまるのだが、この日のコチョウゲンボウは、平らな土の上にいた。時折、バッタなどをとるために飛んでいたが、いつの間にかもう1羽が、同じ田んぼの少し離れたところにとまっていた。♂と♀なのだろうか。カラスが飛んできて、2羽共、飛び去ってしまったので、ゆっくり観察出来ず、心残りである。

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