朝から冷たい雨になった。雨の日は、案外、心落ち着くものである。最寄りの駅までの道幅が狭いので、雨の日は、歩くのに少々気をつかう。傘をさしながら、ふと「傘かしげ」という言葉を思い出した。雨の日にお互いの傘を傾けて、相手が濡れないように気遣うことである。鳥見の世界にも共通することがあるように、雨の道を歩きながら考えた。
昨日、蓮田でタゲリの群れに出会った。遠くから見ると、何か大きなシギがいるのかと思えた。タゲリは、冬の貴婦人と呼ばれるが、光沢を帯びた羽は、本当に美しい。そして黒くて長い冠羽も魅力的だ。蓮田のタゲリ。♪ミューと何度も何度も鳴いていた。