タイトル:九羽の白鳥 とりどり日記

2017/8/31 バン Common Moorhen

バンの画像

7月の田んぼでは、あまり出会いの機会のなかったバン。8月に入ると、数は少ないものの、成鳥にも幼鳥にも数回出会っている。一番驚いたのは、巣立って間もないと思われる数羽の雛と幼鳥、成鳥の大家族を見たことである。

稲田と稲田の間の畦道を、その大家族が横切って行く。距離があるし、手前の枯れ草が、視界を遮ったりして、満足のいく写真は、撮れなかったが、あまりの数の多さに圧倒されてしまった。おそらく、20羽くらいいたのではないだろうか。これで、バンが無事に繁殖していることが分かり、やれやれと胸をなで下ろした次第である。

2017/8/30 チュウジシギ Swinhoe's Snipe

チュウジシギの画像

ジシギに関心を持ち始めて何年になるだろう。7月に入るとオオジシギの飛来を期待し、田んぼを探し歩く。8月半ばになると今度は、チュウジシギとの出会いを楽しみに暑さの中、田んぼ巡りをする。

今季、今まで以上に熱を入れたこともあって、オオジシギ数個体との出会いがあった。8月半ば過ぎには、チュウジシギとの出会いもあった。チュウジシギは、全体に黒色味が強く、警戒心も比較的薄いので、案外、出会いの機会が巡って来る。ところが、昨年、数カ所の田んぼを探し歩いたが、とうとうチュウジシギに出会うことはなかった。それ故、今季の出会いは、嬉しさひとしおであった。

2017/8/29 スズメ Eurasian Tree Sparrow

スズメの画像

田んぼは、黄金色に輝き、収穫のときを待っている。すでに収穫作業が進み、刈り田が広がっているところもあるが、まだまだ田園地帯は、美味しいお米をたわわに実らせ、輝きをはなっている。

目ざといスズメは、美味しいお米が分かるようで、決まった田んぼに群れで集まり、お米を啄んでいる。スズメの小さい体が出す羽音とは思えないほどの大きさなので、その群れの数を想像して頂けることだろう。

2017/8/28 オオジシギ Latham's Snipe

オオジシギの画像

茨城・千葉方面の田園地帯に飛来するオオジシギは、7月に入って程なく姿を見せる。繁殖のためではなく、渡り途中の栄養補給のための飛来であるので、それほど長い滞在ではない。

今季、6月の末頃から、田んぼに足を運び、オオジシギとの出会いを待ち望んでいた。その願いが通じたのだろうか、7月の半ば頃、何と前方からトコトコ歩いて来るオオジシギに出会った。車のすぐ側に姿を見せた時、その大きさに驚いた。実は、こんなに至近距離で見たことは一度もなかったのだ。慌ててしましい全くシャッターを押せなかったのが残念である。

その後、数回、オオジシギとの出会いは、あったが、8月も後半に入って、オオジシギ4羽の姿を距離はあるものの観察することが出来た。成鳥、幼鳥共に出会えたことは、嬉しく心に残ることである。

2017/8/27 オオタカ Northern Goshawk

オオタカの画像

収穫間近の田んぼでは、若いツバメがたくさん飛び交っている。ビュンビュン飛び交っているシーンは、見ていて飽きることがない。しかし、撮影は、なかなか難しく、ピンの甘い写真ばかり。

ツバメの次に多いのが、スズメだろうか。ヒバリにも良く出会う。そのようなのどかな光景が大好きで飽きもせず、田んぼ通いを続けているが、遠くの杭に何やら鳥の姿。カラスではないし、ノスリかな?そう思って双眼鏡を覗いてビックリ!久しぶりに見るオオタカである。

車の中から、注意深くレンズを向ける。距離があったのが幸いしてか、結構、警戒心がなく撮らせてくれた。久しぶりの嬉しい出会いであった。

2017/8/26 キジ Common Pheasant

キジの画像

暑さを避けて、少し早めに田んぼを回る。一番出会いの機会が多いのがスズメ、続いて多いのがカワラヒワだろうか。キジにも良く出会う。キジは、♂が単独でいたり、♀が子連れだったり、幼鳥が集団でいたり、様々な出会いがあった。その中で、印象深いのが、キジ♂の幼鳥との出会いである。

3羽の幼鳥に出会ったとき、2羽が♀で1羽が♂であった。雛の間は、♂♀の区別は難しいが、幼鳥になると♂の特徴が見られるようになり、なかなか楽しい。背のところに見られる緑色の羽が、特に目を引く。成鳥になれば、緑色の光沢が、さらに魅力的になることだろう。

2017/8/25 タカブシギ Wood Sandpiper

タカブシギの画像

田んぼのシギ・チに会いたくて、待ちわびて出かけた蓮田や田んぼ。可能性のある限り、ずいぶん回ってみたけれど、なかなか出会いがない。がっかりしているところに姿を見せてくれたのがタカブシギだった。

タカブシギは、通年で見られるが、やはり渡りの時期を迎えると出会いの機会が増してくる。同じ蓮田に10羽は、いただろうか。久しぶりにまとまった数のタカブシギに出会え、何とも心豊かになれた気分である。

2017/8/24 コジュリン Japanese Reed Bunting

コジュリンの画像

広い広い干拓地を回ってみると夏草が、程よく伸び、青々として気持ちが良い。あちこちから聞こえて来るのは、コジュリンの声。良く通る声が辺りに響き渡っている。しかし、声はすれども姿は見えず。なかなかコジュリンの姿を見つけることは、出来なかった。

声のする方角ばかりに気をとられていたが、手前の草地を注意深く探してみると、何とすぐ近くにコジュリンの姿が見える。鳴き声はせず、ブランコにでも乗っているかのように、風に身を任せて揺れている。夏の朝、静かに時が流れてゆく。

2017/8/23 アマサギ Cattle Egret

アマサギの画像

数年前の田んぼでは、一つの田んぼにたくさんのアマサギが集まり、その光景は、緑の中に花が咲いたようで実に美しかった。しかし、年々、その数を減らし、今年は、アマサギを見る機会がずいぶん少なくなっている。

今年、最初にアマサギに出会ったのは、サギのコロニーで、次に出会ったのが馴染みの田んぼであった。チュウサギの群れの中に1羽のアマサギを見つけた時は、格別の嬉しさがあった。数日前出会ったのは、4羽のアマサギ。1羽だけは、真っ白で、一瞬、アマサギかな?と思ったが、首の長さや嘴からアマサギのようである。

一度に4羽のアマサギに出会え、何とも嬉しい気分に浸ることが出来た。

2017/8/22 メジロ Japanese White-eye

メジロの画像

キョウチクトウの植え込みの奥の方から、時折、小さな声が聞こえて来る。どうやらメジロが数羽、遊びに来ている様子。ベランダに出てみるとキョウチクトウの葉の奥の方で動き回るメジロの姿が見えた。

かなり暗い空模様だったが、カメラを持ち出してレンズを向ける。なかなかすっきりしたところにメジロは、姿を見せてくれないが、動き回る姿が可愛くて、いつの間にか、かなりシャッターを押していた。全部で5~6羽いただろうか。また、ゆっくり遊びに来て欲しいものである。

2017/8/21 ツバメ幼鳥 Barn Swallow

ツバメ幼鳥の画像

ひと頃、あまり姿を見かけなかったツバメだが、田んぼに行ってみると若いツバメが、たくさん飛び交っている。それは、さながら飛行練習にも思えるが、とにかく30羽~50羽くらいのツバメが入り乱れて見ていて飽きることがない。

ツバメは、小さな虫を飛びながら素早くとっていると思っていたが、写真に撮ってみると大きな蝶も口元にしっかり咥えられており驚いた。そのツバメが、時折、農道に降りて、休息している。砂利道が心地よいのか、どのツバメも満足そうな顔に見え、見ているこちらも嬉しくなってくる。

2017/8/20 セッカ幼鳥 Zitting Cisiticola

セッカ幼鳥の画像

春から夏にかけて、田んぼで賑やかな歌声を響かせているのは、セッカ。♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッチャッチャッ♪あの小さな体のどこから、こんなに響き渡る歌声が出るのだろう?いつも不思議に思いながら、セッカが自由自在に飛び回る姿を眺め、どこか良い所にとまってくれないかしらと願う。

この日、出会ったセッカは、かすかな声はしたけれど、♪チャッチャッチャッチャッ♪ヒッヒッヒッの声は、聞こえて来なかった。稲田に飛んで来たとき、スズメと思ったのだが、大好きなセッカとわかり、大興奮。セッカの幼鳥との嬉しい出会いの思い出である。

2017/8/19 アオアシシギ Common Greenshank

アオアシシギの画像

7月~8月にかけて休耕田を探し、田んぼ回りをしていたのは、何年前のことだろう。田んぼで見られるシギ・チに関心を持ち、暑いさなか、汗をふきふき田んぼを回っていたものであった。

ところが、ここ数年、秋の渡りは、早くても9月末、10月の声を聞かないと田んぼや蓮田で、シギ・チを見ることは難しくなってきた。それでも淡い期待を持って、田んぼや蓮田を回ってみた。

結果は、アオアシシギ、コアオアシシギそれぞれ1羽、タカブシギ10数羽、クサシギ、コチドリ、イソシギだけである。やはり、まだまだである。ある蓮田でアオアシシギ、コアオアシシギ、クサシギが、水浴びしている場面に出会い、それが、何より嬉しい出会いとなった。

2017/8/18 稲穂を啄むスズメ Eurasian Tree Sparrow

稲穂を啄むスズメの画像

収穫間近の稲田では、スズメの群れに良く出会う。20羽、30羽、多いときには、100羽を超えるような群れを見かけたこともある。稲穂がずっしり重くなり、黄金色に輝いている稲田は、本当に美しい。農家の方には、申し訳ないが、黄金色に輝く稲田をスズメが飛び交う光景は、何とものどかで、心和むものである。

この日出会ったスズメは、数羽の小さなグループ。ここにしようかな?それとも隣の田んぼにしようかな?と迷っているようにも見え、微笑ましかった。このような田んぼの光景が大好きで、何度も何度も田んぼに足を運ぶ。

2017/8/17 オオジシギ Latham's Snipe

オオジシギの画像

四季を通して、私は、好んで田んぼ通いをする。もちろん鳥たちとの出会いを期待しているのだが、四季折々に見せる田んぼの表情に、心潤うものがあり、何度も何度も足を運んでいる次第である。

休耕田が多く見られた頃には、渡りのシギ・チが飛来する前に、休耕田探しをしたのだが、今では、皆無に等しく寂しい限りである。そして、今の時期に渡りのシギ・チを見る機会が、ほとんどなくなってしまった。

7月・8月の田んぼでの楽しみは、オオジシギとの出会いであろうか。すでにチュウジシギも入って来ていると聞くが、数日前に出会ったオオジシギ。どっしりとした風情が、何とも言えず、目に心に残っている。

2017/8/16 稲穂を啄むカルガモ Eastern Spot-billed Duck

稲穂を啄むカルガモの画像

お盆を過ぎると、田んぼを吹き渡る風にも秋の気配を感じるようになってくる。稲田は、すっかり黄金色になり、収穫の時を待つばかりである。真夏の田んぼで、良く出会うのは、カルガモとキジ、スズメ、ツバメ、カワラヒワと言った顔触れだろうか。

カルガモは、大抵、畦道で数羽、休んでいることが多い。時には、水の入った休耕田で見かけることもある。この日出会ったのは、美味しそうな新米に飛びつくカルガモであった。思いっきり背伸びをしている姿が、微笑ましくて、思わずレンズを向けた。赤い足が、まるでハイヒールのようにも見えた。真夏の田んぼのひとこまである。

2017/8/15 バンの幼鳥 Common Moorhen

バンの幼鳥の画像

朝の田んぼで出会ったのは、バンの幼鳥。2~3年前まで、田んぼを回ると実にたくさんのバンの姿を見かけたものであった。ところが、今シーズン、田んぼを回って愕然とした。バンの姿を全く見かけないのである。バンが、毎年繁殖していた蓮田を回ってみると、がっかりするような環境に変わっている。

この日、稲田で、スッと背を伸ばしたバンの幼鳥を見た時は、何とも言えない感動が押し寄せて来た。あちこあちで鳥が少ない少ないとの嘆きの声が聞かれるが、田んぼで見られる鳥も少なくなって来ている。何とか鳥が住みよい環境を守りたいものである。

2017/8/14 キジの親子 Common Pheasant

キジの親子の画像

この日、田んぼで出会ったのは、キジの親子。お母さんキジの回りに4羽のこどもたちがいるのだが、それぞれ大きさが違う。末っ子は、まだお母さんキジから離れられない様子。他の3羽は、好き勝手に動き回っている。ちょうど近くに露草があって、何とかその露草を入れて撮影したいのだが、なかなか思うようにはいかない。

しばらくすると、お母さんキジが稲穂を啄み始めた。こどもたちもお母さんの真似をして啄もうとするが、稲穂に届かない。田んぼでは、キジの親子に時々出会うが、この日の情景は、深く心に残るものであった。

2017/8/13 セッカ幼鳥の群れ Zitting Cisiticola

セッカ幼鳥の群れの画像

相変わらずの田んぼ通い。この日も真夏の太陽が降り注ぐ黄金色の稲田を、ぼんやり眺めていると小鳥が数羽飛んできた。最初、スズメが群れで飛んで来たのかと思ったが、スズメより色が淡い。それに何よりスズメより小さい。稲穂にとまった小鳥をファインダー越しに見てみると、何とセッカ。

セッカを群れで見たことは、今まで、一度もなく、驚きと嬉しさで、兎にも角にもシャッターを切る。独特の♪ヒッヒッヒッ♪チャッチャッチャッの声は、全く聞こえず、注意深く見ていなければ、見逃すところであった。顔立ちや行動などから、おそらくセッカの幼鳥なのであろう。全部で7~8羽は、いただろうか。不思議な思いがけない出会いであった。

2017/8/12 クサシギ Green Sandpiper

クサシギの画像

暑さを避けて、早起きして田んぼに向かう。もちろんシギ・チとの出会いを求めてである。以前のように蓮田周辺でシギ・チに出会うことは、ほぼ困難な環境の変化があり、目指すは、稲田周辺である。

あちこちの田んぼを見て回って気がついたのは、稲田でも、手前の方にわずかに水面が見えているところがあり、そこにタカブシギやイソシギ、クサシギなどが見られる可能性があるということである。あちこちに休耕田があり、まず休耕田を探して回り、シギ・チとの出会いを楽しんだ過去の思い出とは、比べものにならないが、わずかな可能性に期待して回ってみた。

何と嬉しいことにすんなりクサシギに会えたのである。これから収穫期に入れば、また環境が変わり、鳥たちの動向も変わって来ることだろう。

2017/8/11 コシアカツバメの子育て Red-ramped Spallow

コシアカツバメの子育ての画像

ツバメの姿を見かける機会が少なくなっていたが、7月の末ぐらいから、田んぼでビュンビュン飛ぶツバメの姿を見かけるようになって来た。車の回りをビュンビュン飛ぶ姿に何度も驚かされている。

そのような中で、思いがけずコシアカツバメが見られると教えて頂いた。確かに飛ぶ姿を見ていると、普通のツバメと尾の形が違う。その姿が優雅にさえ見えて来た。名前の通り、腰のところに赤味があり、それが何とも美しい。今年5月に訪れた舳倉島で、コシアカツバメの飛んでいる姿を見たが、あの日のあの姿を思いだし、妙に懐かしかった。

2017/8/10 オオジシギ幼鳥 Latham's Snipe

オオジシギ幼鳥の画像

飽きもせず、真夏の田んぼに足を運ぶ。稲穂は、日に日に重みを増し、黄金色に輝いて収穫の時を待っている。目ざといスズメは、実り具合の良さそうな稲田に群れで集まり、賑やかな羽音を立てて、また飛び去る。

稲田の前の草地に、姿勢を正したジシギを発見。車で、そっと接近する。どうやら到着して間もないオオジシギのようである。羽の細部を見ると、新鮮で、実に綺麗だ。顔立ちにも初々しさが漂っている。詳しい方にお尋ねすると、オオジシギ幼鳥で間違いないとのこと。

今季初めてのオオジシギ幼鳥。嬉しい出会いであった。

2017/8/9 スズメ Eurasian Tree Sparrow

スズメの画像

♪チュンチュン♪チュンチュン群がるスズメ。家の近くでも公園でもよく見かけるスズメだが、稲田が、黄色味を帯びて来ると目ざといスズメが、たくさん集まって来る。時には、その数、100羽を超えるのではないかと思えることもある。

田んぼによって稲の生育状況は、様々だが、程よい実り具合のところに目をつけるスズメたち。今年も豊作のようで、スズメたちの表情が明るい。味も上々のようである。刈り入れの前にスズメたちの試食会は、あちこちで繰り広げられている。

2017/8/8 ヒクイナ Ruddy-breasted Crake

ヒクイナの画像

数年前まで、出会いの機会がほとんどなかったヒクイナだが、個体数が増えたのだろうか。出会いの機会が、時に巡って来る。それは、一瞬だったり、草かぶりだったりするのだが、とにかくヒクイナの存在を知ることが出来、嬉しくなってくる。

シギ・チを探しに出かけた田んぼで、ヒクイナの鳴き声を聞いたこともある。この日もいつものように田んぼを回っていると、稲田の水が見えるところに黒い影。よくよく見ると何とヒクイナが水浴びをしているようだ。嬉しさと驚きでいっぱいになりながら、夢中でシャッターを押していた。

2017/8/7 アマサギ Cattle Egret

アマサギの画像

数年前までは、田んぼに出かけると、アマサギの群れを見ることが出来たのだが、今では、1羽のアマサギに出会うこともなかなか難しい。一つの田んぼに10数羽のサギが、群れているところがあり、近づいてみると、嬉しいことに1羽のアマサギの姿が見える。

少し距離があったのだが、レンズを向けて数枚シャッターを押したところで、そのアマサギが飛び立った。緑の草地を背景に飛び立ったアマサギは、美しく優雅にさえ見え、久しぶりに心満ち足りた気分に浸ることが出来た。

2017/8/6 オオジシギ Latham's Snipe

オオジシギの画像

シーズンを迎えるとオオジシギに会いたくて、何度も何度も田んぼに足を運ぶ。田んぼは、数年前までとは、環境が違ってしまい、オオジシギとの出会いは、なかなか難しい。それでも諦めきれず、足を運ぶ。

今季、逆光の中で、一度出会っているのだが、出来れば順光で、その姿をしっかり観察したい。その願いが通じたのだろうか。いくつかの田んぼを回ってみると、草地の中から顔を出しているオオジシギに出会うことが出来た。全身というわけにはいかないが、顔も嘴もしっかり見えて嬉しさは、ひとしおであった。

2017/8/5 カワラヒワ Oriental Greenfinch

カワラヒワの画像

田んぼに足繁く通っていると、稲田の色合いが、日々変化していく様が、とても良く分かる。少し前までは、緑の絨毯が一面に広がっていたのだが、稲穂がわずかに黄色味を帯び始めると田んぼの風景が変わって来た。

シギ・チに会いたくて、田んぼ通いをしているのだが、なかなか簡単には、出会えない。それでも足を運ぶのは、スズメやツバメ、時には、カワラヒワなどとの出会いが待っているからである。この日、畦道に5~6羽のカワラヒワがいたが、1羽が、稲穂を啄み始めた。稲穂は、ずっしりと重みを増しているようである。今年も豊作。新米のお味は、上々のようである。

2017/8/4 ツバメ Barn Swallow

ツバメの画像

梅雨があけてからのお天気は、どうもすっきりしない。どんよりと厚い雲に覆われたり、雨が降ったり。梅雨の間は、晴天続きだったので、何とも不思議な気持ちである。

すっきりしないお天気ながら、田んぼに足を運んでみる。実り豊かなあちこちの稲田を見ながら、わずかに水が見える部分を探し回り、シギ・チとの出会いに期待する。なかなか出会いは、ないのだが、時には、タカブシギに出会ったり、クサシギに出会ったり、その出会いに胸躍らせる。

トイレ休憩で立ち寄ったところに、ツバメの巣を発見。久しぶりに見る雛の可愛いこと!全部で4羽。元気に育ってほしいものである。

2017/8/3 クサシギ Green Sandpiper

クサシギの画像

数年前までは、7月も末近くなると、田んぼで渡りのシギ・チの姿が、ちらほらながら見られたものであった。しかし、ここ1~2年は、田んぼで見られるシギ・チが、激減し、何とも寂しい思いをしている。もっとも、これは、私が、しばしば足を運ぶ稲敷方面についての感想である。

それでもと淡い期待で、出かけてみると、一面に水の入った蓮田に、数羽のクサシギの姿が見えた。距離があったのと障害物があったので、最初は、分からなかったが、全部で5羽のクサシギの姿が見えた。クサシギと言えど、なかなかこんなにまとまった数をいっぺんに見ることは難しい。

さらに田んぼを回ってみると、稲と稲の間に見え隠れするシギの姿。ここでもクサシギ1羽を発見。何とも嬉しく胸弾む出会いのひとときであった。

2017/8/2 タカブシギ Wood Sandpiper

タカブシギの画像

暑さの中でも、相変わらずの田んぼ巡り。朝早めに出かけるのだが、結構蒸し暑い。稲田では、ずっしりと頭を垂れている稲穂もあり、田んぼによっては、収穫も間近なのではないかと思われる。

ひとつの田んぼに差し掛かると、1羽のシギの姿が見える。シギ・チ大好きな者にとって、何より嬉しい出会いである。一瞬、クサシギかタカブシギかと迷ったが、すぐにタカブシギと判明。案外、警戒心が薄く、ゆっくりしてくれた。これからの田んぼに期待出来るだろうか。

2017/8/1 タマシギ Greater Painted Snipe

タマシギの画像

干潟では、もうすでに渡りのシギ・チが入って来ているようで、田んぼの様子が気になり出かけてみた。数年前までは、7月末になると、ポチポチとではあるが、シギ・チが入り始め、汗をふきふき田んぼ通いを好んでしていたものであった。

ところが、ここ1~2年、田んぼで見られるシギ・チが激減し、8月半ばに行われていたシギ・チ探鳥会もやむなく中止。何とも寂しく思っている。それでも諦めきれず、田んぼや蓮田に時折、足を運ぶ。

この日も、蒸し暑い日であったが、シギ・チが渡って来そうな田んぼを探し回っていると、突然、前方から、なにやら鳥が飛んで来た。大いに慌てて、レンズを向けると、どうやらジシギらしい。よくよく見ると、何とそれは、タマシギであった。ビックリするやらドッキリするやら。真夏の田んぼで、思いがけない嬉しい出会いであった。