思い出の鳥たち

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[初夏の信州 その2]

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2010年5月27日〜28日にかけて初夏の信州を訪れた。標高およそ1200mの高原である。目的地である高原に到着したのは、27日の午後であった。この日、観察できたのは、キビタキ、コサメビタキ、オオアカゲラ、ニュウナイスズメ、ミソサザイ、サンショウクイ♂♀、キバシリの親子、ノジコ、クロツグミ(声)などであった。

翌28日は、5:00から早朝探鳥。森の中から聞こえてくるのは、キビタキ、コルリ、アオジ、ノジコのさえずり。マミジロの声も遠くに聞こえてきた。水芭蕉のところでマミジロが近づくのを待っていると♪キョロロロロ キョロロロロ キョロロロロ♪とアカショウビンの声が近づいてくる。少し距離はあったが、低い枝に長い間とまり、ずいぶんゆっくりと観察することが出来た。

オオアカゲラの巣立ち雛を見ることが出来たのも嬉しかった。オオアカゲラとは、初めての出会いであり、巣立ち雛まで見ることが出来たのは、何ともラッキーなことであったと思う。この日、2か所で、可愛い目をしたコサメビタキが営巣している姿をスコープで見ることが出来、初夏の信州の思い出のページは、大きく膨らんだ。

今回嬉しかったのは、長い間、夢であったミズバショウの群落を心行くまで、ゆっくり楽しむことが出来たことである。リュウキンカ、カタクリ、ニリンソウ、スミレなど高原の花を楽しみながら鏡池まで歩いたことも心に残る思い出である。かなり歩いた後、駐車場近くの上空でハチクマの悠々とした舞いを見ることが出来たのも嬉しく心に残る出来事である。

この日、昼食に信州名物のお蕎麦をいただいた後、キャンプ場に向かった。ここでは、コムクドリ♂♀、アカゲラ、アカハラ、ツグミ、キセキレイ、コサメビタキ、サメビタキ、コガラなどを観察。思い出多い信州の旅は終わった。

春の粟島では、渡りの環境で出会った鳥たち。今回、初夏の信州では、繁殖の環境で、その姿をゆっくり楽しませてくれた。豊かな自然がいつまでも保たれ、鳥たちが住みよい環境の中で、確かな命が末永く育まれるよう願ってやまない。

九羽の白鳥