鳥たちの広場

[冬の道東]

タンチョウ オジロワシ エゾフクロウ
オオマシコ アカゲラ キバシリ
オオハクチョウ ハシブトガラ ウミガラス
シノリガモ ヒメウ オオワシ
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2月28日〜3月3日まで、道東を訪ね鳥達との出会いを楽しんできた。初日は、ジャンボタクシーで釧路空港から阿寒国際ツルセンターに向かいタンチョウ観察センターで優雅なタンチョウの姿を堪能した。昨年、鶴居村ではタンチョウが飛ぶ姿を一枚も撮影出来なかったが、今回は、思う存分タンチョウを撮影でき嬉しかった。その上、2時の餌の時間には、オジロワシやオオワシがその餌を狙って現れ、餌の争奪戦が繰り広げられる。それは、本当に迫力あるものであった。ただ、北国の寒さに不慣れで肝心な時に気分が悪くなり思うようにシャッターを切れなかったのが心残りである。鶴居村では、夕日を背景に飛ぶタンチョウの姿も、また趣のあるものであった。
二日目は、川で休むタンチョウの撮影から始まった。マイナス10度を越すような寒さであれば、朝霧が立ち込め幻想的な世界になるそうだが、残念ながらそのような寒さにはならなかった。しかし、それでも私には寒かった。朝食の後、思いがけずエゾフクロウとの出会いがあった。今まで何度、夢見てきたことだろう。エゾフクロウに会いたい。ずっとずっとそう願い続けてきた。本当に嬉しく心に残る出会いであった。この日、オオマシコにも出会った。3羽のオオマシコが道路沿いに出てきたが、やがてハギの実を啄ばみ始めた。距離はあったが、嬉しい出会いであった。
三日目。宿泊先の障子を開けると雪が静かに降っている。この雪の中で小鳥に会いたいと願ったが、屈斜路湖に向かう途中で雪がだんだん止んできた。しかし、途中でアカゲラやキバシリとの嬉しい出会いがありミヤマカケスやキクイタダキの姿も見ることができた。屈斜路湖は、例年だと氷結するそうだが、この冬は暖冬のため氷結せず、塒入りしないハクチョウも多いそうだ。この日は、雪をかぶった山々の姿が見られず、雪の山々をバックに飛ぶハクチョウを撮影することは、出来なかったが、私にとってゆかりのあるハクチョウの姿をじっくり見ることが出来たのは嬉しかった。和琴半島では、霧氷とハシブトガラの姿を見ることができた。ゴジュウカラやウソも近くで見ることができた。この日、初見初撮りのウミガラス、シノリガモ、ヒメウとの出会いもまた、心に残るものであった。
最終日は、流氷船に乗る予定であったが、暖冬のため、流氷がないそうで船が出ず、流氷の上のオオワシを撮影することは出来なかった。しかし、白樺の木に留まったオオワシを近くで撮影することができ、私にとっては、思い出に残る出会いとなった。その上、ワシのなる木と言えるほど、一本の木に10数羽のオオワシが留まっている姿を見ることが出来た。
鳥との出会いは、本当に不思議で、予定通りに会えるということの方が少ない。それ故、思いがけず出会えたときの感激は新鮮で、ことさら心に残るものである。今回、たくさんの思いがけない出会いがあり心から感謝している。熱心に案内してくださったN氏、ご一緒させていただいた皆様に心からお礼申し上げます。
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