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冬の北海道 | ||
冬の北海道を訪れたいと思ったのは、雪に覆われた広々とした原野に心惹かれるものがあったからだ。1月27日〜29日まで道東を回ってきた。ガイドの日高さんが北海道の鳥達を見せようと一生懸命、車を走らせてくれたので3日間の走行距離は500kmにも及んだ。 初日に出会ったのは、温根内でアカゲラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ。昼食に立ち寄ったレストランの庭でアカゲラ、ミヤマカケス、カラ類。鶴居村でタンチョウ。雪裡川ではオジロワシ、エゾシカ、オオハクチョウ、タンチョウの親子とタンチョウの塒入り。温根内でアカゲラに出会ったとき、その白さに驚いた。それは、とても綺麗な白色だった。赤と白と黒の調和がとても見事であった。鶴居村では、たくさんのタンチョウを見ることができた。それは考えていたよりはるかに間近で見ることができた。タンチョウはやはり優雅で美しい。 2日目、最初に訪れたのが藻散布。針葉樹林と大雪原。鳥の声も人の気配も全くなく静寂があたり一面を覆っている。そこにオジロワシとオオワシが雄姿を見せてくれた。その姿は、寒さのなかで一層美しく見えた。厚岸湖、火散布、霧多布岬、霧多布湿原。それらは、まさに冬の北海道というにふさわしい極寒のなかの凛とした風景であった。 3日目の朝、宿泊先のペンション付近を散策した。朝日をうけてテトラポットのオジロワシとオオワシの姿がシルエットになって見えた。湿原の木道を歩くと遠くにオオハクチョウが2羽ずつ飛んでいくのが見えた。ユキホオジロの可能性を期待して春国岱・風蓮湖に車を走らせていただいたが、エゾシカの群れとオジロワシを見ることができたくらいで冬の道東の旅は終わりとなった。 極寒の北国で小鳥たちが、生きていくのはたいへんなことであろう。また、季節を変えて是非、道東を訪問したいと思っている。草木が芽吹く頃、きっと小鳥たちの歌声が湿原に響き渡っていることだろう。 | ||
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