冬の新潟。雪に閉ざされた風景を想像するだけで、今まで一度も訪れる機会がなかった。今回、ハクガン25羽が飛来しているとのことで、期待に胸膨らませて新潟に向かった。 |
何より驚いたのは、どこを見ても雪がないことだった。雪国・新潟のイメージから程遠い風景である。裏日本特有の天候の変化の激しさは、もちろんあった。今、晴れていたと思っても、すぐに雨が降り出す。この地方では、傘は、手放すことが出来ないようである。 |
天候の変化の合間を縫って、ハクガンやヒシクイ、マガンなどを観察・撮影できたことは、とても幸運なことであったと感謝している。トビが飛んでも何の変化もないのだが、ひとたびオジロワシが、松の木から飛び立つとカモたちが、まず騒ぎ出し、続いてハクガン、ヒシクイ、マガンなどが右往左往している。池全体が大騒ぎである。 |
今回、ハクガン25羽の姿を確認出来たことが何より嬉しいことであった。ハクガンが留守の間には、カワアイサ、ミコアイサ、コハクチョウ、マガモを初めたくさんのカモ達、カンムリカイツブリなどが、楽しませてくれた。残念だったのは、サカツラガンをスコープで見せていただいたのだが、距離がありすぎ、撮影できなかったことである。雨の中ではあったが、田んぼで、出会ったアメリカコハクチョウの姿も忘れられない。
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25羽のハクガンが、無事に越冬し、次回には、さらに数を増やして飛来してくれるよう心から願っている。 |