冬の裏磐梯。雪に覆われた白銀の世界を何度、夢見たことだろう。その夢が実現した。ベニヒワの美しい群れと共に。初日の裏磐梯でベニヒワを待つ間に出会ったのが、カモシカ。木立の中にいたのだが、私は、すぐに見つけることが出来なかった。大きな体なのに、すぐに分からなかったのは、保護色になっているからだろうか。 |
ヒガラやエナガにも出会った。アカゲラも何度か姿を見たのだが、枝の奥で写真は、難しかった。この日、裏磐梯では、今シーズン初認というヒレンジャクにも出会うことが出来た。距離が200mはあると思われたが、ヤドリギの木に20羽ほどの群れがとまった。 |
雪景色の中で一際映えるのが、カンボクの赤い色である。別名「鳥食わず」と言われるのは、毒性があるからであろう。 |
二日目の朝、一夜のうちに辺りの景色が一変した。一晩中、吹雪いたのでかなりの雪が積もり、まさに白銀の世界そのものである。その雪景色の中でホオジロ2羽に出会った。 |
吹雪の予報だったが、朝は、青空が見え、まぶしい太陽の光がことさら嬉しかった。ところが、ベニヒワが300羽ほどの群れで現れると天気は、一変し、吹雪いてきたのだ。絶妙のタイミングで、ベニヒワに出会えたのは、何とも幸運で、吹雪の中でも夢中でシャッターを押していた。不思議なもので、あの吹雪の中でも決して寒くはなかった。憧れのベニヒワに会えた嬉しさが、体を熱くしていたのであろう。 |