苫小牧市の東部に位置するウトナイ湖。周囲9km、面積275haの淡水湖である。動植物の宝庫、野鳥の楽園ともいわれ、ガン、カモ類、ハクチョウなどの渡り鳥の重要な中継地となっている。1981年には、日本野鳥の会によって、日本初のバードサンクチュアリに指定されている。1991年には、日本で4番目のラムサール条約登録湿地となった。 |
そのウトナイ湖に10月14日に訪れる機会があった。2年前にも一度訪れているので、今回が2度目である。もっとも印象的だったのは、傷ついて渡れなくなったヒシクイやコハクチョウなどが保護されていることであった。 |
2年前には、オジロワシが飛び、ヒシクイやマガン、カモ、ハクチョウなどが一斉に飛び立って騒然とした場面に出会ったが、今回は、ヒシクイもオナガガモもハクチョウもマガンもゆったりと羽を休めてのどかな秋のウトナイ湖の風景を楽しむことが出来た。 |
同じ苫小牧市の演習林では、湖面に紅葉の写る池でマガモの雌雄が仲良く泳いでいた。16日に、再び訪れたときには、飛来して間もないと思われるキンクロハジロが奥の池で数羽、泳いでいる姿に出会うことができた。 |
北の大地で出会った水辺の鳥たち。深まりゆく秋のなかでの鳥たちとの出会いを旅の思い出の1ページに書き加えて10月14日〜16日までの北海道探鳥記を閉じたいと思う。 |