鳥たちの広場

[雪の中の小鳥たち]

アトリ ミヤマホオジロ ヤマガラ
シメ カシラダカとアトリ ミヤマホオジロ
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木々が織り成す風景は、春・夏・秋・冬、それぞれに味わい深く、四季折々の変化を楽しませてくれるものである。春の芽吹き、夏の若葉、秋の紅葉。そして今、じっと寒さに耐え春を待つ木々の生命力を感じる季節である。

昨日の朝、初めて霧氷を見た。朝の光を浴びて、春を待つ木々が、氷の層をつけ、美しい輝きを見せている。それは、まさに幻想の世界であった。「霧氷」とか「樹氷」というのは、言葉の世界だけで、イメージが大きく膨らむものである。私の描いていたイメージとは、ずいぶんかけ離れた美の世界。写真に収めるよりも目に焼き付けて心に残しておきたい世界であった。

雪景色の中で出会った小鳥たちも、また寒さの中で力強い生命力を感じるものであった。まだ真新しい雪が小枝に積もって、所々には、芽吹きを待つ木々が見られる。時折、起こる風に小枝の雪が舞う様は、桜の季節に、はらはらと散る花びらを見ているようで、ひととき寒さを忘れさせてくれるものであった。

寒さにじっと耐え、春を待つ木々。雪の中で元気に飛び回るヤマガラ。体を膨らまして雪の積もった小枝にとまっているアトリ。しきりに上空の猛禽を気にしていたミヤマホオジロやカシラダカ。何度か姿を見せてくれた幼い顔立ちのシメ。

雪景色の中での鳥たちとの出会いは、心を温め、思い出のページを大きく大きく膨らませてくれた。ご一緒させていただいた皆様、たいへんお世話になりありがとうございました。

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