初夏に飛来し、平地や高原などで♪カッコウ、カッコウ、カッコウ♪と大きなよく通る声で鳴くカッコウ。杜鵑類の中では、一番、馴染みのある鳥ではないだろうか。托卵をすることでも良く知られている。我が子を他人に任せ、子どもは、育ての親の実子を本能的に排除するという。
托卵相手として良く知られているのは、オオヨシキリ、モズ、ホオジロ、ウグイスなどだろうか。オナガにも托卵することがあると聞いていたが、オナガがカッコウの幼鳥を子育てする場面を見る機会があった。
巣立って、まだ日の浅いカッコウは、仮親のオナガの姿が見えると大きくて真っ赤な口を開け♪ピピピピッ♪と鳴く。まだ、尾が短いが、この時点で、カッコウの大きさは、オナガに引けをとらない。オオヨシキリが仮親だった場合、大小の比は、明らかで、仮親の姿が、何とも哀れに思えてくることだろう。
真っ赤な口を開け、♪ピピピピッ♪と鳴くカッコウ。セッセと餌運びするオナガ。何とも不思議な世界である。
*シンポジウムのご案内*
第19回山階芳麿賞記念シンポジウム
「子を他人に預ける鳥、カッコウ類研究の最前線」
【日時】2016年9月24日(土)13:30-16:00(開場13:00)
【会場】東京大学農学部弥生講堂 東京都文京区弥生1-1-1交通案内(外部サイト)
(東京メトロ南北線東大前駅徒歩1分、東京メトロ千代田線根津駅徒歩8分)
【申込み】不要 【入場】無料
詳しくは、山階鳥類研究所イベント情報の第19回山階芳麿賞記念シンポジウム開催案内をご覧ください。