例年、どこかに姿を見せてくれるオジロビタキ。今季も千葉県、神奈川県、埼玉県など数か所で観察されたようだ。となり町にも飛来したので、滞在中、数回訪れて、その愛らしい姿を観察することが出来た。
私が観察した千葉県の個体は、ニシオジロビタキである。残念ながら換羽中の姿を写真に収めることが出来なかったが、換羽が済むと喉元のオレンジ色が、一層その姿を愛らしくしていた。オジロビタキとニシオジロビタキの一番の決め手は、嘴である。オジロビタキは、嘴が上下とも黒色。これに対し、ニシオジロビタキは、上嘴は、黒色で、下嘴は、淡黄褐色である。
昨秋から4月上旬まで、長期滞在し、飛来当初の紅葉に始まり、紅梅、白梅、枝垂れ桜と折々の花に絡めて、楽しませてくれたニシオジロビタキ。今頃は、故郷に無事辿り着いて、ホッとしていることであろう。