初めてハジロコチドリに会ったのは、10年前の9月。場所は、三番瀬であった。クルッとした眼とオレンジ色の足が、印象的で心に残っている。その後、三番瀬や谷津干潟で会ったことはあったが、私が好んでシギ・チを探しに出掛ける田んぼや蓮田で、ハジロコチドリを見かけたことは一度もなかった。
師走を迎え、田んぼで見られるシギ・チは、非常に少なくなってしまったが、それでも、わずかな出会いを信じて時折、蓮田や田んぼに足を運んでいる。12月3日のお昼頃、いつものチェック・ポイントに差し掛かるとコチドリにしては、大きめの鳥が目に入った。全部で3羽。まだ飛来して間もないのだろうか。3羽は、ほとんど動かず、じっとしている。アイリングも認められず、嘴の基部に赤みも見える。もしかしたらハジロコチドリではないだろうか。帰宅後、画像を添えて詳しい方にお尋ねするとハジロコチドリで間違いないとのお返事を頂いた。
初冬の田んぼでの嬉しい出会いのひとこまである。