Home >
思い出の鳥たち >
2008年の出会い >拡大写真
[2008年の出会い]
-
- マナヅル
-
1月の出水平野。日が傾きかける頃、マナヅルやナベヅルが、塒を目指して飛んで行きます。その姿は、シルエット状になって、まるで影絵を見ているかのようです。雄大な出水平野を、次から次へとマナヅルやナベヅルたちが、飛んで行く姿を見ていると、現実から離れ、メルヘンの世界に彷徨い込んだような錯覚さえ覚えます。あっという間に陽が沈み、撮影出来る時間は、限られていました。
-
-
- ベニヒワ
-
一度は会いたいとずっと夢見ていたベニヒワ。ベニヒワの名の通り、紅色を頭頂に乗せ、ハンノキの実にぶらさがり、一心に啄ばむ姿は、本当に愛らしく、目に焼きついています。あの日、羽音を立てて飛んできたベニヒワ。その数、およそ300羽。あたり一面雪に覆われた静寂さの中に現れたベニヒワは、天からの使者のように思えました。吹雪の中で出会ったベニヒワに、もう一度会いたいと願っています。
-
-
- シメ
-
今シーズンも、シメとの出会いが多いのですが、昨シーズンも、いつも良く出かける公園には、シメがたくさん飛来していました。この日、何羽かのシメの姿を見かけたのですが、1羽が松の木にとまり、もう1羽が梅の木にとまりました。そして、このシメは、何と竹の前にある枯れた木の上にとまったのです。松竹梅。シメたちが、ひととき楽しませてくれました。しかし、この後、何度、同じ場所を訪れても、この枯れた木の上にとまったシメも、松にとまったシメも、梅にとまったシメにも会うことはありませんでした。
-
-
- チョウゲンボウ
-
猛禽の中でも、比較的出会う機会の多いのが、チョウゲンボウです。人工物に営巣することが多いと聞いたことがありますが、私の住む町のスーパーにも営巣するようです。田園地帯を歩いていると、空高くホバリングしているチョウゲンボウを見かけることがあります。とまっている姿を見かけるのは、電柱の上が多いのですが、この日、春の芽吹きの中にとまり、しばらく、じっとしていてくれました。まるで「綺麗に撮ってね。」と語りかけているかのように見えました。
-
-
- ライチョウ
-
「白いライチョウに会いたい。」と、ずっと思い続けてきました。雪深い立山に行くことは、恐らく自分には、無理であろうと諦めてもいました。でも思い切って5月初めの立山に向かいました。心臓をバクバクさせながら一脚を杖代わりに必死で歩いた雪深い立山。あの日の苦しさ、あれほど辛かった撮影は、今までにありません。その苦しさも、白いライチョウに会えた嬉しさで、今では、懐かしい思い出のひとこまとなっています。
-
-
- アカゲラ
-
「啄木鳥」という言葉には、何か心惹かれるものがあります。キツツキの中でも、コゲラは、公園でよく見かけ親しみがあります。しかし、アカゲラやアオゲラには、なかなか出会えません。初めてアカゲラに出会ったのは、八千穂高原でした。くるくると忙しく木のまわりを回って、どんどん上にあがっていってしまいます。6月に訪れた北海道で出会ったアカゲラも、実に忙しく動き回っていました。緑の中で、アカゲラを撮影できたことは、嬉しく心に残る思い出です。
-
-
- ギンザンマシコ
-
この日の旭岳は、雲ひとつない、すっきり晴れ渡った青空でした。カッコウが鳴き、ノゴマも間近で見られ、嬉しいことが起こりそうな予感がしました。第4展望台の近くで遠くのハイマツにいるギンザンマシコの姿が見えました。そのギンザンマシコが飛んで、近くのエゾノツガザクラのところに姿を見せました。あまりに近すぎて400mmのレンズでは、はみ出しそうです。三脚を立てるスペースがなく、手振れ防止機能のないレンズの手持ち撮影でした。
-
-
- セッカ
-
麦畑で、よく声を聞き、鳴きながら飛んでいる姿を見かけることが多いセッカ。しかし、なかなかとまっている姿を見かける機会が少なく、撮影には苦労します。これは、稲が実り、穂が重く垂れ下がった頃、偶然、目の前にとまってくれたセッカです。ほんの一瞬の出会いでしたが、シャッターを押すことが出来たことを、嬉しく思っています。
-
-
- サメビタキ
-
秋の渡りの頃、公園を通過するヒタキ3兄弟。エゾビタキ、コサメビタキ、サメビタキ。一番多く見かけるのが、エゾビタキでしょうか。コサメビタキが、その次。三位が、サメビタキと言うことになりそうです。そのサメビタキに出会ったのは、誰もいない静かな静かな公園の昼下がりでした。とても愛想の良い固体で、しばらく公園に滞在し、たくさんの方を楽しませてくれました。
-
-
- ノビタキ
-
地味で目立たない冬羽のノビタキ。夏羽のような華やかさはないけれど、秋の渡りの頃になると、皆の人気を集めます。その可憐さの故でしょうか。私も、この時期のノビタキが好きです。特にコスモスにとまったノビタキに、ずっと憧れていました。「コスノビ」いつかは、写真を撮りたいと。その願いが、ようやくかないました。コスモスにとまったノビタキを見た瞬間の、あの嬉しさを、今でもはっきり覚えています。
-
-
- アオサギ
-
アオサギは、いつでも良く見かける鳥です。鳥撮りを始めるきっかけになった手賀沼で、初めて撮った飛翔の写真、それがアオサギでした。初めて手にした200mmのレンズでしたが、意外にも何とか見られる画像でした。ですからアオサギは、私にとって思い出深い鳥のひとつなのです。アオサギは、大きくて遠くからでも、一目でわかります。この写真は、アオサギが薄紫の草のところに近づいてくれるよう念じ、その願いが通じた場面です。
-
-
- エゾフクロウ
-
エゾフクロウは、魅力的な鳥のひとつです。初めてエゾフクロウに出会ったのは、2007年3月1日の雪深い朝のことです。洞の中で目を閉じて静かに、その姿を見せてくれました。あの日から、エゾフクロウが大好きになり、いつか2羽並んだ姿を見たいと、ずっと夢見続けてきました。その夢が叶えられたのです。目の前に突如として現れたエゾフクロウ2羽。その姿は、神々しくさえ感じられ、しばし直立不動の姿勢になっていました。目に心に焼きついたエゾフクロウ2羽。嬉しい嬉しい出会いでした。