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[2010年の出会い]
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- コオリガモ
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真冬の海は、荒れていてざぶーんざぶーんと波が押し寄せていました。防波堤を超えて波しぶきが体にかかってきます。帽子にもジャケットにも冷たい海の水がシャワーのように降り注ぎます。内湾に避難してくつろいでいるコオリガモ。そのような状況だからこそ、間近でコオリガモを見ることが出来たように思います。コオリガモの♂には、今までに出会ったことはあったのですが、コオリガモの♀に出会ったことは、一度もありませんでした。この日、♀は、なかなか目を覚ましてくれませんでしたが、雌雄一緒に撮影することが出来、嬉しい思い出になりました。
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- ケアシノスリ
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冬枯れの田んぼでノスリに出会う機会は、比較的多いと思います。しかしケアシノスリとなると話は違ってきます。初めてケアシノスリを見たのは、茨城県の干拓地でした。そのときは、白くて綺麗なノスリが見られるというので、好奇心から出掛けました。その後、何度かケアシノスリに出会う機会はありましたが、いずれも距離があり、なかなかゆっくり観察する機会には恵まれませんでした。今年の初めに出会ったケアシノスリは、まだ若く、川岸の枯れ木にとまってくれました。これほど近くでケアシノスリを見たことはなかったので、とても嬉しく心が弾みました。そして、そのケアシノスリが、真冬の青空を飛んで行く姿は、力強く大きなエネルギーをいただいたような気がいたします。
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- イカル
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♪キーコーキー ♪キキココキー 朝霧が立ち込める湖畔で、ずっと以前に聞いた声。霧の中の幻想的な世界で聞いたあのときのあの声は、とても神秘的で忘れ難いものがあります。あのとき妖精か天使の声かと思うほど不思議で神聖な声に聞こえましたが、それがイカルの声だったのです。イカルに初めて出会ったのは、御岳の大きな大きな欅の木でした。緑の葉が茂った大きな欅の木に2羽のイカルが飛んで来たときの嬉しさは、今でもはっきり覚えています。そのイカルに、桜の花の咲くころ、公園で出会いました。「イカルのお花見」。嬉しく心に残る出会いとなりました。
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- シマアジ
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「シマアジ」それが鳥の名前と知ったとき、少なからず驚きました。魚の名前のように思ったからです。今年の春、5年前、初めてシマアジに出会った同じ場所で、シマアジの♂と♀に出会うことが出来ました。シマアジの♂には、数回、出会ったことはあるのですが、♀に出会う機会が、なかなかなくて、雌雄一緒に撮影出来たときは、胸が弾みました。そして、この写真が、全日本鳥フォトコンテスト in JBF に入賞のお知らせをいただいたときは、さらに胸の鼓動が高まりました。嬉しく思い出多いひとこまとなりました。
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- アオゲラ
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樹齢何年くらいかと思われる大きな木々が茂っている森。人の気配もない静かな朝、その森を初めてひとりで訪れたとき、その静けさを破るように大きな大きなドラミングが聞こえてきました。それがアオゲラとの初めての出会いでした。高原で出会ったことも、寒い冬、すっかり葉を落とした木々の間を飛ぶアオゲラの姿を見たことも、桜の花が咲くころに出会ったこともあります。緑したたる季節にアオゲラに出会えたことは、嬉しい限りです。
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- レンカク
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2006年7月も終わりに近いころ、レンカクが比較的、近くのフィールドで見られると教えていただきました。図鑑やHP、ブログなどでレンカクの写真を見て、一度は会いたい鳥と思っていました。初めて出会ったレンカクは、蓮の葉の上を、優雅に歩いていました。それは、まるで天使の化身とも言えるような美しい姿でした。そして、いつかまた出会える日を夢見ていたのです。そして夢はかないました。2010年、6月も終わりに近い日、再び夏羽のレンカクに出会うことが出来たのです。
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- リュウキュウアカショウビン
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一度は、訪れてみたかった宮古島。長い間の夢でした。その夢がかない、2010年7月、宮古島行きの飛行機に乗っていました。初めて見る珊瑚礁の島の青さは、あまりにも美しく、深く心に残るものとなりました。その宮古島でリュウキュウアカショウビンの姿を何度も見る機会に恵まれました。奄美大島で出会ったことはあるのですが、水浴びする姿や、2羽で飛び交う姿を見るのは初めてでした。ブーゲンビリアも咲く水場で、ゆったりと、その出会いを楽しむことが出来ました。
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- アオバズク
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青葉の頃に飛来するのでアオバズク。この名前の由来は、あまりにも知られています。毎年、出会いを楽しみにしている鳥のひとつが、アオバズクです。青葉の頃、飛来し、夏の暑さが本格的になるころ、アオバズクの雛が巣立ちします。フクロウにしてもアオバズクにしても洞の中にいるときの雛の姿は、何とも言えず、微笑ましく愛おしくて、その出会いを心待ちにしています。そして巣立ちしたときの姿は、より一層、いとおしさを感じます。夏の暑さの中で出会ったアオバズク。この夏の暑さは、格別でしたが、その暑ささえ忘れられるほど嬉しい出会いとなりました。
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- エナガ
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私の大好きな鳥のひとつがエナガです。あの小さな体で、木々の間を、ひらひらと妖精のように飛ぶ姿に、いつも心を奪われます。♪ジュリジュリジュリ♪エナガの声が遠くに聞こえてきただけで、そわそわしてしまいます。でも、撮影は、決して生易しいものではありません。エナガの動きに合わせて、レンズを向け、今まで、どれだけシャッターを押したことでしょう。なかなか満足のいく撮影が出来ません。新しい年も、エナガとの出会いが、たくさんあるよう願っております。
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- ツツドリ
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♪ポポッ ポポッ♪緑まばゆい季節に、近くの公園で、その声を聞いたときは、信じられない思いがしました。図鑑で調べて「ツツドリ」について多少の予備知識はありましたが、実際に、その声が、間近に聞こえてくるのです。高い木の上にツツドリの姿を見つけたときの嬉しさは、何とも表現しようもありません。あの頃、まだ不慣れであった野鳥の撮影でしたが、無我夢中でレンズを向け、一心にシャッターを押しました。しかし、春の出会いは、そのとき1回だけ。その後、秋の飛来を心待ちにするようになりました。今年は、ツツドリの飛来が少なく、思いがけず出会えた1枚です。
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- メジロ
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たくさんの人たちから好かれ愛されている鳥のひとつがメジロではないでしょうか。私もその一人です。晩秋の公園を訪れたとき、ムラサキシキブの実を啄みにくるメジロの姿が目にとまりました。かなり頻繁に姿を見せてくれるのですが、ムラサキシキブの葉の後ろに姿が隠れて、なかなかメジロの撮影が出来ません。この日は、小雨が降り、肌寒い日でした。やっと願いがかなって、メジロが姿を見せてくれました。残り少ない紅葉もすぐ近くにあって、嬉しく思い出に残る1枚となりました。
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- ノスリ
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私の一番心休まるところは、田んぼだと思います。早苗の揺れる田んぼも黄金色の稲穂が揺れる田んぼも、私は大好きです。そして収穫が済み、田んぼは、一見、とても殺風景に見えます。稲を刈り取った後、落ち穂拾いをするようにムクドリやスズメ、カワラヒワが集まります。ミレーの落ち穂拾いの絵を思い出しながら、私は、晩秋の田んぼで、しばしば鳥たちの姿を見つめます。そして、晩秋から初冬にかけて、田んぼには、猛禽の姿が見られるようになってきます。そのひとつが、ノスリです。優しくて穏やかな顔立ち。ノスリに出会うと、何故かほっとします。