[ 俳句 ]
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- 鳥たちのはしゃぐ声して二日かな
- 去年今年窓辺に聞こゆ鳥の歌
- あと五年ふたりで見たき初日の出
- 凍鶴や声たかだかに愛の歌
- コーカッカ夜空にひびく鶴のこゑ
- 凍て滝や新たな光夫の眼に
- 鳥一羽仰ぎし空や淑気満つ
- 飛ぶ鳥のひと声高く淑気かな
- 白鳥の鳴く声ひびき人恋し
- 玉子酒すすめて二人の平和かな
- 寒雀弁天様のお気に入り
- 初雀身を膨らませご挨拶
- 淑気満つ厨に佇ちし平和かな
- 小豆粥とほくに母のこゑのして
- 大きくて白き白菜母のごと
- 五日かな小さき音して小さき実
- 寒雀小さきこゑして日暮れかな
- 寒中や「体たいせつ」母のこゑ
- 頬染むる遊びし子らや霜柱
- 風の音変わりし朝や寒の入
- 赤き実のひとつ残りて寒の内
- 小さき実冬青空に手を伸ばす
- 背を伸ばし冬青空へ深呼吸
- 師の心届きし朝や冬深む
- 風花や筑波嶺の果て空青き
- 風はらみ飛び立つ鳥や初筑波
- 風少し田に鳥のこゑ寒の入
- 冬かもめ空の向かふに亡き友よ
- 寒の鵙こゑ高々に空広し
- 風花や我の手にあり恋ひとつ
- 冬の空ありようさまざま黒き鳥
- 寒の田に波紋を描く鳥一羽
- 大寒や京より届くプレゼント
- 鴨集ふ羽音ひびかせ青空に
- 冬枯れの田を飛び立つや鳥一羽
- 枯葉舞ふ幼き子らの走りけり
- 千両のくれなゐ色や観音寺
- 冬至南瓜むかしむかしの母のこゑ
- 冬あたたか青空に見る母の貌
- 冬日差すジュリジュリジュリと鳥のこゑ