[夢の色いくつも描く石鹸玉 ]
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[ 昭和の日人生詰まった宝箱 ]
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[ 空にこゑ花に詩あり憂ひあり ]
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[ 春月やたぬきばやしのポンポコポン ]
[ 若葉風遠き日の夫運びをり ]
[ 新しき今日運びをり春の風 ]
[ 牡丹の芽燃ゆる思ひをそつと秘め ]
[ 散りてなほ命かがやく花いかだ ]
[ 小さき実の小さく揺れて春ゆふべ ]
[ チューリップ赤勝て白勝て黄色勝て ]
[チューリップ恋物語始まりぬ ]
[ 花曇り夢のまた夢覚めてをり ]
[ 花祭り筑波の峰にかかる雲 ]
[ 花ミモザ雲ひとつ浮く昼下がり ]
[ 春みかん瀬戸内の風運びをり ]
[ 散歩径春の月あり憂ひあり ]
[ 春ショールみどりの風や空に溶け ]
[ 春動く人のこゑより鳥のこゑ ]
[ 陽のひかりほろほろこぼる春夕べ ]
[ 日脚伸ぶ頬づゑつきて鳥見かな ]
[ じゆりじゆりじゆり柄長のこゑの春告げぬ ]
[ 陽炎やしづかに閑かに日の暮れて ]
[ かぎろへる砂をすくひてまた掬ふ ]
[ 春のゆめ遠き昭和の紙芝居 ]
[ 愛唄ふ二羽寄り添ひて河原鶸 ]
[ 木の芽合え和みの朝に色そへて ]
[ 木漏れ日と雪割草と夫の掌と ]
[ 木蓮の花の揺らぎや空青く ]
[ 逃げ水の果てに見ゆるは黄泉の国 ]
[ 逃げ水や遅れ咲きたる白き花 ]
[ 落ち椿散りて散りゆく過去の恋 ]
[ 犬ふぐり星のまたたき数へをり ]
[ 佐保姫の眠りを覚ます鳥のこゑ ]
[ 遠き日の波の音きく桜貝 ]
[ さ緑の卯月の空に深呼吸 ]
[ さわさわと野の花唄ふ四月尽 ]
[ しやぼん玉大きく小さく夢の色 ]
[ 石楠花のつづく径あり恋の径 ]
[ 滴りて滴りて日の光り ]
[ 空の色風の色にも春うごく ]
[ 父の掌とふらここ漕ぐや夢の中 ]
[ 海の青その目に残す目刺しかな ]
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