[昼下がり潮の香はこぶ海鮮丼 ]
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[風さわぐ新樹の匂ひ流れをり ]
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[夫の手のぬくもりありて青時雨 ]
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[咲く花も落ちゆく花も沙羅双樹 ]
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[ 風立ちぬ真白き沙羅のふくよかに ]
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[長き文したたむ夜や五月尽 ]
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[人は人花は花なり沙羅双樹 ]
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[ 夏椿地に落つ花のいのちかな ]
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[地に落ちて白さを増すや夏椿 ]
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[柿若葉すかして見遣る未来かな ]
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[ ハンカチの花にたくして友の逝く ]
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[なんじやもんじや一つになりぬ青空と ]
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[ 佐保姫のまばたきひとつ恋ひとつ ]
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[ えごの花真白に染めてこぼれをり ]
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[ 籐椅子や父の横顔風にゆれ ]
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[青時雨相々傘の半世紀 ]
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[白秋の詩歌を読むや青時雨 ]
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[ うなぎの香産地を問ふや夫のこゑ ]
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[青紫蘇や緑に染まる観音寺 ]
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[ バードデー四半世紀の鳥見かな ]
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[「ひとりの灯」ただひたすらに青時雨 ]
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[ 木の芽合え和みの朝に色そへて ]
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[連翹の黄にふさがれて散歩径 ]
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[春ショールみどりの風や空に溶け ]
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[ 月蒼く柳に風あり光あり ]
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[ゆく春や亡き友の影見ゆるごと ]
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