鳥たちの広場

[2月の道東 その3]

オオハクチョウ エゾフクロウ ミヤマホオジロ
ベニヒワ オオマシコ タンチョウ
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3日目の朝、川湯温泉のホテルを出発し屈斜路湖に向かった。屈斜路湖は、冬になると全面凍結するが、地熱が高く、一部解氷部分が出来るため、たくさんのオオハクチョウが、羽を休めるところとして知られている。凍りついた湖面を歩くオオハクチョウ、美しい山並みを背景に飛ぶオオハクチョウの姿をしばし堪能した後、釧路湿原へと向かった。

この日も、エゾフクロウとの出会いがあった。2年前、冬の道東を訪れたとき、初めて出会ったエゾフクロウ。あの時と、同じ場所。同じ洞である。目を閉じた穏やかなエゾフクロウ。いつ出会っても心安らぎ、心温かくなる不思議な力の持ち主だ。

釧路湿原へ向かう途中、嬉しい出会いが待っていた。雪に覆われた大地に1羽のベニヒワ。一心に枯れた草の実を啄ばんでいる。一瞬、飛んでは、また、草の実を啄ばむ。何度も何度も繰り返し、また元のところに戻ってくる。以前、裏磐梯で出会ったベニヒワの群れは、吹雪の中での出会いだった。あの時の感激が、よみがえってくる。この日の出会いは、たった1羽。赤いベレーが、ことさら印象深く心に残っている。

オオマシコにも出会った。バラ色のオオマシコの姿が、目に入ったとき、胸がどっきんとなるのがわかった。木にとまって小さな実を啄ばんでいたが、一瞬、真っ白な雪の上に降りた。しかし、すぐに飛ばれてしまい撮影出来なかったのが何とも心残りである。

昼食の後、近くの林を歩き、探鳥した。ミヤマホオジロが、夢中で草の実を啄ばみ、ぐんぐん近づいてきたのには驚いた。林の中で出会ったのは、ミヤマカケス、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、アカゲラなど。ミヤマカケスは、樹間に姿が見え隠れするが、なかなか写真を撮らせてはくれなかった。

モクモクと煙をはいて走るSLにも出会った。近くにはタンチョウの姿もあり、「タンチョウとSLと雪景色」これを1枚の絵として写真に収めたかったが、今回、400mmのレンズを持参しただけだったので、次回への楽しみとして見送りとなった。

この日の締めくくりは、夕日を背景に飛ぶタンチョウの撮影である。現地に着くと、すでにたくさんのカメラマンが、待機している。機材をセットし、夕日を待つ。しかし寒い。ようやく林の間に太陽が顔を隠し始めた。今こそタンチョウが飛んできて欲しい。そう念じてもなかなか願いは通じない。うっすらと暗くなり始めた頃、ようやくタンチョウの姿が見えた。

この日の締めくくりは、夕日を背景に飛ぶタンチョウの撮影である。現地に着くと、すでにたくさんのカメラマンが、待機している。機材をセットし、夕日を待つ。しかし寒い。ようやく林の間に太陽が顔を隠し始めた。今こそタンチョウが飛んできて欲しい。そう念じてもなかなか願いは通じない。うっすらと暗くなり始めた頃、ようやくタンチョウの姿が見えた

明日の出会いも期待できそうな予感がする。

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