鳥たちの広場

[2月の道東 その4]

タンチョウ コアカゲラ アカゲラ
オオハクチョウ タンチョウ オジロワシ
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道東の旅の最終日を迎えた。ホテルを5時に出て音羽橋に向かった。雪裡川にかかる音羽橋、ここで夜明けを待つ。厳寒、三日月の月明かりが、一層、寒さを増す。橋の中央部付近は、すでに三脚を構えた人でいっぱいである。三脚を置いて、しばらく車の中で待った。薄いベールを剥ぐようにうっすらと明るくなってきた。いよいよ撮影準備。零下20度という寒さ。この寒さだからこそ見られる「けあらし」。タンチョウが夜明けと共に起き出し、羽を広げる。朝の光が差し始めると、「ダイヤモンドダスト」が、きらきらと輝いて見えた。

あまりの寒さに指が凍りつき、感覚を失っていた。ホテルに戻り、温泉で体を温め朝食。朝食後、鶴居村へと向かった。鶴居村へ向かう途中、嬉しい出会いが待っていた。コアカゲラ。初めての出会いである。草の間に体が隠れ、なかなか撮影は、難しい。雪景色の中のコアカゲラ。何とか写真に収めたい。ずいぶんシャッターを切って、何とか撮れたのが、1枚だけ。

鶴居村では、この日、タンチョウの数が少なく、タンチョウの撮影は諦め、センター前で、アカゲラ、ハシブトガラなどを撮影した。

鶴居村は、短時間で切り上げ、釧路の阿寒国際ツルセンターへと向かった。ここでの楽しみは、タンチョウは、もちろん、2時の給餌にあわせて姿を見せるオジロワシの撮影である。観察センター前には、たくさんのタンチョウの姿があり、タンチョウが重なり合って撮影が難しい。本館のところのビオトープ近くにいるタンチョウを撮影することにして、しばらく様子をみることにした。しかし、こちらが望むような位置には、姿を見せてくれず、林を背景に飛んだタンチョウの親子とオオハクチョウを撮影するにとどまった。

給餌の時間にあわせて、観察センター前に移動した。上の段も下の段もびっしりとカメラが並んでいる。知人がスペースを作ってくださったので、何とか三脚を置くことが出来た。いよいよ時間が迫ってくると、タンチョウが、皆、左の方向を向いている。学校の全校集会を思い出すような光景で何とも微笑ましい。いつの間にか、オジロワシが、2羽、3羽と大空を舞っている。雲が出てきたので、オジロワシが青空のところを飛ぶのを待ってシャッターを切った。

ずいぶんたくさんの鳥たちとの出会いがあった道東の旅。思い出のアルバムが、また、ずっしりと重くなった。たえず熱心にガイドしてくださったN氏、ご一緒させていただいた皆様、偶然お会いし、ご親切にしてくださった知人ご夫妻、地元の皆様に心から感謝しお礼申し上げます。

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