2年前初めて訪れた室蘭。それまで鉄鋼の町としてのイメージが強く、まさか渡りの鳥に会うために訪れることがあろうとは考えてもいなかった。そのとき初めて出会ったのがハチクマ、チゴハヤブサ、ハイタカなどである。秋晴れの空に悠然と飛んでいた姿を今でも鮮やかに思い出すことが出来る。 |
15日と16日に岬で出会った鳥。一番多い出会いはノスリである。ノスリが渡るということを、この岬で2年前に初めて知った。今回は、2年前に比べると渡りの鳥との出会いがずいぶん少ない。それでもハイタカ、オオタカを何度か見る機会があった。チゴハヤブサは、ほんの一瞬姿を見せた。岬の近くの林には、ヒガラ、メジロ、マヒワ、ベニマシコ、カシラダカなどが渡りの機会を待っている。 南風が吹
けば、鳥たちは渡っていくという。 |
その渡りの鳥たちを狙っている鳥がいる。ハヤブサだ。岬の崖の上で、そのときを待っている。ヒヨドリが海面すれすれに飛んでいくのは、その危険を回避するためだという。渡りは、鳥達にとっていつも危険と隣り合わせ。それでも鳥達は渡っていく。 |
機会があったらもう一度と願っていた室蘭。訪ねてみたかった地球岬。今回、写真家・熊谷勝氏のご好意で室蘭の美しい海をいろいろな角度から見せていただき旅の思い出は、一層深いものとなった。
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