鳥たちの広場

[如月の公園]

先日、久しぶりに訪れた自然豊かな公園。前日の雪が、まだ少し残っていて、その風情をも楽しむことが出来た。今シーズン、意外と出会いの機会が少なかったアカハラが、何度も何度も姿を見せ、時には、木にとまり、また時には、水辺に降りて、撮影の機会を作ってくれた。シメは、アカハラと入れ替わるように木にとまり、すぐに飛び立った。近くの木には、モズも姿を見せた。

葦原のところでは、ウグイスが、見え隠れし、アオジもひととき姿を見せてくれた。シジュウカラとメジロが1本の葦にとまり、その葦の中にいる虫を啄ばもうとしている姿は、何とも微笑ましく、忘れられない光景として心に残っている。

斜面のところには、5羽のコジュケイが姿を見せ、落ち葉のところで、熱心に啄ばみ始めた。この5羽は、兄弟なのだろうか。仲良く5羽で行動していた。草むらに目を移すと、一瞬、赤い嘴が見えた。しばらくして姿を現したのは、クイナ。水辺のところに早足で近づき、あたりを伺うようにして、すぐにまた、草むらに姿を消した。

ニーニーニー。あの甘えたような懐かしい声は、ヤマガラ。振り返ると、すぐ近くの木に2羽のヤマガラがいて、愛嬌のある顔で、あたりを見渡していた。ヒッヒッヒッ。今度は、ジョウビタキの声が聞こえてきた。

寒さの中でも元気よく飛びまわる小鳥たち。自然豊かな環境が、いつまでも守られ、鳥たちにとって安住の地であるよう願いながら、如月の公園を後にして家路を急いだ。