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今日も小春日和。日差しも柔らかく、小鳥たちの歌声が、どこからか聞こえてきそうな気がする。これでは、家に閉じこもっている訳にもいかない。昨日、海辺の鳥との出会いが不調だったので、今日は、公園に向かうことにした。かなり遅めのスタート。それでも電車は込んでいた。
久しぶりの公園は、静かだった。カメラマンに一人も会わない。この公園で、これほど人に出会わないことは、初めてだ。鳥たちとの出会いが、いささか不安になってきた。
最初に出迎えてくれたのは、ナンキンハゼの実を啄ばむスズメ、ムクドリ、メジロたち。スズメが啄ばむ姿は、いつも見かけるスズメと違って、レストランでお食事でもしているような雰囲気。
桜並木を歩いて行くと、オナガが鳴きながら飛んできて茂みの中に消えた。次に出会ったのは、ツグミ。松の木に姿を隠すようにしていて撮影困難。植え込みの下の方で、動いているのは、どうやらアカハラのようだ。しばらく待ってようやく姿が見えるようになった。
サザンカの花びらがこぼれるように落ちているところに、シロハラの姿が見えた。よく見ると2羽いるようだ。シメの声がして、ヤナギの木にとまったが、すぐに飛んでケヤキの木の奥の方に姿を消した。モズも仲間入りして、モデルになってくれた。
ヤマガラの声を聞いたので、辺りを探していると、オナガが、ピラカンサのところに飛んできて真っ赤な実を啄ばみ、すぐにまた飛んで行った。そろそろ帰ろうと桜並木を歩いているとジョウビタキが飛んできて「こっちへお出で!」というように道案内をし、光のあたったところで振り向いてくれた。
静かな初冬の公園。独り占めで貸し切り状態。こんなにゆったりとした時間を過ごせたことに感謝の一日だった。
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