標高1,400m広大な湿原が広がる戦場ヶ原。木々の芽吹きが始まったばかりで、鳥たちの姿は、探しやすい。赤沼の駐車場から湯川に沿って歩き始めると早速、コサメビタキがお出迎え。枯れた枝にコブのように見えるのが、コサメビタキの家。さらに進むと、キビタキが、目の前にひらりと舞い降りる。それも一瞬で、あっちへ飛んだり、さらに奥に飛んだり。
元気の良いミソサザイの声が聞こえて来た。わずかに姿が見えたが、すぐに視界から消え、また、元気良く囀る。湯川沿いの倒木のところには、ニュウナイスズメの♂と♀。コガラは、小さな虫をくわえて木々を飛び回る。ヒガラもすぐ近くに姿を見せた。
集合時間が近づいたので、バスのところに戻る途中、白っぽい大きな鳥がふわりと飛んできた。一瞬、フクロウかと期待したが、それは、ノスリだった。
次の目的地の光徳牧場では、距離はあるもののキビタキ♂♀、アカゲラ、間近のゴジュウカラなどゆっくり鳥見を楽しむことが出来た。
晴天に恵まれた奥日光探鳥会。湯川沿いの道も光徳牧場も遠い記憶の中だけであったが、ひさしぶりに訪れてみると、優しくゆったりと出迎えてくれ、鳥たちとの嬉しい出会いの数々であった。