タイトル:九羽の白鳥 鳥たちの広場

[ 初冬の高原2(2014年12月) ]

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高原にある静かな池。紅葉の頃には、観光客で賑わうという場所だが、今の時期は、至って閑散としている。数日前の雪が、わずかに残り、一層寒々として見える。キンクロハジロが何度も何度も潜水を繰り返し、ホシハジロは、ゆったり泳いでいる。

♪チュイチュイチュイ♪懐かしい声が聞こえて来た。木肌に沿って動いているのは、ゴジュウカラ。♪ジュリジュリジュリ♪今度は、エナガの登場だ。キョロキョロと辺りを見渡している。元気よくシジュウカラも飛んで来た。辺りは、一面の銀世界。

更に、もう1箇所、高原を回ってみた。込み入った木立の中で、カクレンボのように身を隠していたのは、♂のキジ。こちらの気配に気がついて、足早に姿を消した。遠くの木立の天辺にとまっていたのは、ノスリ。ヒラリと舞い降りたのは、好物が目に入ったからだろうか。雪を抱いた富士山が、優しく微笑んでいるように見えた。