思い出の鳥たち

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[信州の秋]

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10月28日〜29日に訪れた戸隠高原。初日の28日は、あいにくの雨であった。その前日と前々日(10月26日、27日)は、雪が降り、積雪5cmになったという。雪が降るということを、想定していなかった人たちにとって、寒さは、かなり厳しいものであったようだ。雪の中の鳥見というと、何かロマンを感じるが、雪が降っている間は、鳥も出ず、雨の方が、はるかに過ごしやすいという。

初日、雨の中で出会ったのは、ツルマサキのところに採食にくるマミチャジナイであった。暗い上に雨の中の撮影ということもあって、かろうじてのマミチャジナイの撮影となったが、HPにアップするには、あまりに忍びない。他に雨の中で出会ったのは、アカゲラ、ツグミである。

二日目、願いが通じたのか、降り続いていた雨も上がり、晴れ間が見えてきた。秋は、木の実を啄みにくる小鳥たちを待って撮影するのが、一番。前日にマミチャジナイを観察したツルマサキのところに行くと先客があり、朝早くにムギマキが姿を見せたという。しばらく待つが、一向に姿を見せる気配がなく、諦めて別のポイントに移動しようとしたとき、ムギマキ♂若が現れた。ここで観察出来た鳥は、アカハラ、アオゲラ、キビタキ♀、ルリビタキ、コガラ、キジバト、マミチャジナイである。この鳥たちは、遠くのツルマサキに姿を見せることが多く、葉かぶりだったり、枝かぶりだったり、撮影するには、なかなか難しい条件であった。

マユミは、心惹かれる色合いで、ここに何か小鳥が現れてくれたらと願ったが、その機会は、巡ってこなかった。初夏、訪れたときにもキバシリに出会ったところで、今回もキバシリを観察することが出来た。夕暮れ近くなって、カシラダカ、アオジの群れを観察。オオアカゲラも姿を見せてくれた。一番近くで、一番ゆっくり観察出来たのが、ゴジュウカラである。ツグミは、わずかに色づいた木を背景にとまってくれた。

その他、観察することが出来たのは、ヒレンジャク、カケスである。池のところでは、コガモ、キンクロハジロ♂♀との出会い。初日が雨のため、限られた時間の観察、撮影となったが、信州の秋を感じさせてくれる鳥たちとの出会いに心から感謝の旅であった。

九羽の白鳥