1月8日〜10日まで鹿児島県を訪れ、ツルの飛来地として名高い出水平野を中心に鳥たちとの出会いを楽しんできた。鹿児島を訪れたのは、かなり以前のことで、学生時代の友人と九州一周をしたとき以来のことである。 |
鹿児島での鳥たちとの出会いの中で、今回の主な狙いであるナベヅル、マナヅル、クロヅル、カナダヅルとの出会いを、ここに書きとめておきたいと思う。出水平野に到着したのは、初日の夕暮れが迫っている時刻であった。黒いネットで覆われた畑の中に、マナヅル、ナベヅルの姿を見たとき、ここが出水なのだという実感が湧き上がってきた。 |
夕日を背景に塒入りするマナヅル、ナベヅルの姿を撮影することになり、橋の上で、その機会を待つが、思うようなシーンには、なかなか出会えず、あっという間に、日没になってしまった。 |
2日目の朝、日の出前から、待ったのだが、チャンスがなく、場所を変えてようやく朝日を背景にツルたちの飛翔を撮影。しかし太陽が高く上って良い構図での撮影は、程遠くなってしまった。 |
ナベヅル、マナヅルの姿は、間近で見られたのだが、クロヅル、カナダヅルも近くで見たいと願っていた。その願いは、すぐに叶えられた。クロヅルがナベヅルと一緒に採餌しているところを、かなり近くで見ることが出来た。何故クロヅルと呼ばれるようになったのかわからないが、ずいぶん端正な鳥である。 |
しばらく車を走らせた後、今度は、カナダヅルに出会う機会に恵まれた。顔の赤い部分がハート型で、とても小柄なツルである。マナヅル、ナベヅルの後ろに行くと、姿を見失ってしまうことが何度もあった。 |
今シーズン12,555羽のツルが、出水平野に飛来しているという。マナヅル2728羽、ナベヅル7519羽、クロヅル3羽、ナベクロ3羽、カナダヅル2羽。残念ながらアネハヅル、ソデグロヅルに会う機会には恵まれなかったが、いつかどこかで、出会う機会を楽しみに残しておきたいと思う。 |